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  1. ナンヨウマンタの行動と体温を追跡:最新技術で解き明かす生態
沖縄美ら島財団総合研究所

海洋生物の調査研究

ナンヨウマンタの行動と体温を追跡:最新技術で解き明かす生態

沖縄美ら海水族館は自然下での生態や生理状態を理解するため、野外研究を開始しました。
当館はこれまで本種を長期飼育し、性成熟※1や繁殖※2に関する新たな知見を得てきました。今回の研究では、野外での行動特性を詳細に調べるため、個体に行動記録計を装着し、遊泳速度や加速度、水深、水温を計測します。また、体温計を取り付けることで、冷たい深海域まで潜水するとされる本種の体温がどのように維持されるのかを直接記録することを目指しています。過去に実施したジンベエザメにおける同様の調査※3を参考に、ナンヨウマンタの行動・生理研究を通じて、本種の生態解明や保全に役立つ情報を得ることを目的としています。

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    調査個体(ナンヨウマンタ)
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    マンタに取り付けた行動記録計

※過去の研究業績
※1 Nozu R, Murakumo K, Matsumoto R, Matsumoto Y, Yano N, Nakamura M, Yanagisawa M, Ueda K, Sato K. 2017. High-resolution monitoring from birth to sexual maturity of a male reef manta ray, Mobula alfredi, held in captivity for 7 years: changes in external morphology, behavior, and steroid hormones levels. BMC Zool. 2(14).

※2 Murakumo K, Matsumoto R, Tomita T, Matsumoto Y, Ueda K. 2020. The power of ultrasound: observation of nearly the entire gestation and embryonic developmental process of captive reef manta rays (Mobula alfredi). Fishery Bulletin. 118: 1–7.

※3 Nakamura I, Matsumoto R, Sato K. 2020. Body temperature stability in the whale shark, the world's largest fish. Journal of Experimental Biology. 223 (11): jeb210286.

お問い合わせ先
総合研究所
〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町石川888番地
TEL:0980-48-2266   FAX:0980-48-2200

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