海洋生物の調査研究
近年、沖縄や奄美周辺海域では、冬の観光産業として、ザトウクジラを対象としたホエールウォッチングやホエールスイムツアー産業が盛んに行われています。その一方で、ツアーの対象種であるザトウクジラへの影響も懸念されています。そこで、当財団では2022年から、沖縄県内の関連事業者の方々やハワイの研究組織Pacific Whale Foundation(PWF)と共同で、「ホエールウォッチング・スイムツアーによる影響評価調査」を開始しました。 2022~2023年の冬季に実施した調査では、計64群のザトウクジラを対象に、ホエールスイムツアー15回、ホエールウォッチングツアー12回分の調査データを収集することができました。さらに、この研究の実施について、国際捕鯨委員会(IWC)のホエールウォッチング分科会で報告しました。
今後、同調査結果の解析を進めるとともに、ザトウクジラと人がより良い形で共存できる環境や産業の形を目指しつつ、沖縄県内の観光産業の発展に寄与していきたいと考えています。
Stephanie H. Stack, Nozomi Kobayashi, Haruna Okabe, Sachie Ozawa
Studying the behavioral impacts of commercial whale watch and swim-with-whale tours on humpback whales in Okinawa, Japan.
Report to the IWC Scientific Committee sub-committee on Whale Watching
Copyright (c) 2015 Okinawa Churashima Foundation. All right reserved.