海洋生物の調査研究
沖縄美ら海水族館では、オオテンジクザメの生態や自然下での生理状態をより深く理解するため、野外研究を開始しました。
本種は国内で主に八重山諸島周辺に生息することが知られていますが,その行動生態についてはよく分かっていません。この研究では、個体に体温計、心電図ロガー、行動記録計を装着します.装着した機材はタイマーにより自動で切り離され、後日、研究員により回収され,野外での行動や生理状態を記録・分析します。
沖縄美ら海水族館では,本種の飼育を通した研究※のみならず,本研究のような野外における行動・生理研究や,八重山個体群の遺伝的調査も併せて行うことにより,本種の生態解明や種の保全に寄与していきます。
※飼育研究業績
Tomita T, Murakumo K, Ueda K, Ashida H, Furuyama R. 2019. Locomotion is not a privilege after birth: Ultrasound images of viviparous shark embryos swimming from one uterus to the other. Ethology. 125: 122-126.
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