海洋生物の調査研究
2021年3月30日、国頭村奥間にて種類が判別できない巨大なウミヘビが採集されました。外部形態の確認とミトコンドリア遺伝子の解析を行ったところ、日本初記録のHydrophis stokesiiであることが明らかとなりました。これまでの本種の北限記録は台湾南部であり、それを東北東方向に900km以上拡大しました。捕獲された個体は、全長1748mm、体重3660gであり、発達した11個の卵胞を保持していたことから、メスの成体であることがわかりました。また、胃の中には消化が進んだハリセンボンの仲間が入っていました。日本初記録である本種には和名がなかったため、葉形状の腹板(お腹の鱗)を持つことにちなみ、和名「ヨウリンウミヘビ(葉鱗海蛇)」を提唱しました。
沖縄美ら島財団では、今後も研究を続け、琉球列島の生物多様性の解明や保全に貢献していきたいと考えています。
Takahide Sasai, Takumi Yamamoto, Shinichiro Oka, Mamoru Toda (太字:財団職員)
Addition of the Sea Snake, Hydrophis stokesii (Squamata: E lapidae) to the Herpetofauna of Japan
Current Herpetology
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