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  1. フグが「目をつむる」仕組みを解明
沖縄美ら島財団総合研究所

海洋生物の調査研究

フグが「目をつむる」仕組みを解明

フグが「目をつむる」仕組みを解明

一般的に、硬骨魚類は瞼を持たず、「目をつむる」ことができません。その唯一の例外が、フグの仲間であることが知られていましたが、その詳細はこれまで謎でした。沖縄美ら島財団は、山口県の下関市立しものせき水族館 海響館と共著で、フグが眼をつむる仕組みを解明した論文を発表しました。
コモンフグの飼育下観察と、解剖学的研究の結果、体の表面を覆う薄い筋肉(皮筋)が変化した瞼で眼球を覆うことで、眼をつむっていることが明らかになりました。この仕組みは、我々陸上脊椎動物が眼を瞼で覆う仕組みと類似しています。おそらく、眼球を守るために同じような仕組みを、それぞれ進化させたと考えられます。

著者名

Keisuke Ogimoto, Takayuki Sonoyama, Hideaki Shindo, Taketeru Tomita(太字:財団職員)

題名

Iris-like eye closure of the fine-patterned pufferfish, Takifugu flavipterus

雑誌名

Zoology

お問い合わせ先
総合研究所
〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町石川888番地
TEL:0980-48-2266   FAX:0980-48-2200

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