海洋生物の調査研究
一般財団法人 沖縄美ら島財団 総合研究センター(沖縄県本部町)、千葉県立中央博物館、兵庫県立大学の研究チームは、海水に含まれる「環境DNA」から魚類を検出する「メタバーコーディング法(多種同時検出法)」という技術を用いて、沖縄県本部町備瀬の礁池(イノー)の11地点で採取した海水11リットルから計291種の魚類を検出しました。
本研究の結果から、メタバーコーディング法がサンゴ礁域など多様性の高い海域においても有効であり、サンゴ礁域における魚類群集モニタリングが実現可能であることが示され、今後琉球列島のサンゴ礁生態系の保全に役立つことが期待されます。
なおこの技術は、5年前に沖縄美ら海水族館の水槽実験によって開発され、いまでは世界各地で使われつつあります。今回はサンゴ礁域でこの技術を使用した世界で初めての事例となります。
Shin-ichiro Oka, Hideyuki Doi, Kei Miyamoto, Nozomi Hanahara, Tetsuya Sado, Maksaki Miya(太字:財団職員)
Environmental DNA metabarcoding for biodiversity monitoring of a highly-diverse tropical fish community in a coral-reef lagoon: Estimation of species richness and detection of habitat segregation
Environmental DNA
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