海洋生物の調査研究
この度放流したアオウミガメは2020年1月30日、沖縄県糸満市内のビーチにて衰弱した状態でビーチスタッフに発見され、当館に保護・収容されました(保護時:直甲長36.4cm 体重4.7kg)。
収容後、血液検査とCT撮影の結果、消化管内にガスが溜まっていることがわかり、それが原因でうまく遊泳できず、砂浜に漂着したと考えられました。糞便からは寄生虫の卵も確認され、加えて細菌感染症の疑いもあったため、ビタミン剤の点滴に加え、駆虫剤や抗生剤を投与しました。
その結果、数日で餌を食べるまで回復、血液値や消化管内のガスも改善したことから、保護からおよそ4か月半経過した6月18日に海洋博公園内の砂浜より放流を行いました。
今回、衰弱したアオウミガメを元気な状態で海に返すことができたことは、非常に喜ばしいことです。当館では、今回得られた貴重なデータに基づき、今後も希少生物であるウミガメ類の保護活動に役立てていきたいと考えています。
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