海洋生物の調査研究
沖縄美ら海水族館では、2017年より早産胎仔の救命を目的としたサメの人工子宮装置の開発を進めてきました。今回、設計の大幅な見直しによりサイズを過去の装置の20分の1まで小型化することに成功しました。この改良により、これまで人力での移動が難しかったサメの人工子宮が船舶や自動車などに積載可能になりました。この技術は、水族館から遠く離れた場所で回収した早産胎仔を安全に搬送する技術の確立に寄与すると考えられます。
今回、新たに作成した「小型」人工子宮装置の全容と、育成中の深海ザメ(ヒレタカフジクジラ)の胎仔
MethodsX
Portable-size artificial uterine system for viviparous shark embryos (胎生サメ類のための、小型人工子宮装置の開発)
冨田武照、金子篤史、戸田実、諸田大海、村雲清美、佐藤圭一 (一般財団法人沖縄美ら島財団)
2024年11月17日(電子版)
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