海洋生物の調査研究
当財団では希少なサメの域外保全を目的とした「サメの人工子宮装置」の開発に取り組んできました。
2021年から2022年にかけて、2回目となる人工子宮装置を用いた深海ザメ「ヒレタカフジクジラ」の胎仔の育成を行いました。その結果、1回目の育成では達成できなかった「出産」後の仔ザメの安定育成に世界で初めて成功し、その成果を国際学術誌にて報告しました。
「出産」の三ヶ月前から胎仔をゆっくり海水に慣れさせたことと、「出産」後の仔ザメに消化しやすい特別食を与えたことが今回の成功につながりました。
人工子宮内のヒレタカフジクジラの胎仔(左)と、「出産」後の仔ザメたち(右)
Successful delivery of viviparous lantern shark from an artificial uterus and the self-production of lantern shark luciferin (人工子宮で育成したヒレタカフジクジラの出産成功と、フジクジラ類の発光物質の自己生成)
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0291224
Taketeru Tomita, Minoru Toda, Atsushi Kaneko, Kiyomi Murakumo, Kei Miyamoto, Keiichi Sato (全て財団職員)
PLOS ONE
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