海洋生物の調査研究
近年、ザトウクジラを対象としたホエールウォッチング産業が国内でも年々拡大傾向にあり、一部の海域では、クジラと泳ぐホエールスイムツアー等の新規事業も開催されています。一方、国外の研究成果からは、これら観光産業の拡大による、出産数や来遊頭数の減少などの対象鯨類への影響が懸念、示唆されています。
そこで、(一財)沖縄美ら島財団総合研究センターでは、ザトウクジラの保全と持続的な観光産業の発展を目的として、ホエールウォッチング、スイムツアー事業によるザトウクジラへの影響評価調査に取組んでいます。この調査は、同分野で数多くの実績を持つPacific Whale Foundation(米国:ハワイ州)のStephanie Stack博士の研究チームや、地元観光事業者の方々と連携して実施しています。今後も皆さんと協力しながら、鯨類への影響を最小限に抑えたツアーのルール作りや持続可能な事業の体制の実現を目指し、同調査を継続的に実施していきます!
ブリーチするザトウクジラ(左上)。沖縄でホエールウォッチング・スイムツアー影響調査を実施する財団職員(左下)。オーストラリアでPacific Whale Foundationの調査に参加し、現地視察する財団職員(右)。
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