1. 汽水・淡水域に生息するカエルアンコウの仲間「ピエロカエルアンコウ」を国内初確認
沖縄美ら島財団総合研究所

海洋生物の調査研究

汽水・淡水域に生息するカエルアンコウの仲間「ピエロカエルアンコウ」を国内初確認

カエルアンコウの仲間は手足のように変形した胸ビレと腹ビレを使って水底を歩くように移動する魚で、世界で50種以上が知られています。その多くは海産種ですが、今回報告した「ピエロカエルアンコウ」は汽水・淡水域にまで進入する珍しい種類です。本種はこれまで台湾以南の熱帯域に分布するとされていましたが、著者らは沖縄島と屋久島にも本種が生息することを確認、日本初記録種として報告しました。頭の上にピエロの三角帽子を思わせる円錐形の突起を持つことなどが和名の由来です。 沖縄美ら海水族館では沖縄島北部河川で採集された個体の飼育・展示にも成功しました!

画像
沖縄美ら海水族館で展示されたピエロカエルアンコウ

著者名

宮本 圭・和田英敏・長坂忠之助・髙野はるか・本村浩之・瀬能 宏(太字:財団職員)

題名

沖縄島および屋久島から得られた日本初記録の Antennarius biocellatus ピエロカエルアンコウ(新称)

雑誌名

Ichthy, Natural History of Fishes of Japan

論文リンク

沖縄島および屋久島から得られた日本初記録の Antennarius biocellatus ピエロカエルアンコウ(新称)

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