海洋生物の調査研究
水を汲むだけで棲んでいる魚の種類がわかる最新技術「環境DNA」の研究を行う際、取ってきた水に含まれるDNAをろ過する作業が必要となってきます。このろ過作用には、これまで高価な器具や道具などを必要としました。今回、3Dプリンターで作ったアタッチメントとゴムホースを組み合わせ、重力のみでろ過が可能なシステムを開発しました。これにより必要な道具が安価かつコンパクトとなり、電力のない屋外でも簡単にろ過作業ができるようになったとともに、環境DNA調査の敷居が下がることが期待されます。詳しくは公表された論文に記載されていますが、すでに複数の研究者がこのシステムを取り入れて研究を行っています。
岡慎一郎、宮正樹、佐渡哲也(太字:財団職員)
Gravity filtration of environmental DNA: A simple, fast, and power-free method
Methods X
Copyright (c) 2015 Okinawa Churashima Foundation. All right reserved.