海洋生物の調査研究
沖縄近海で赤いタイが釣れたら、それはレンコ(キビレアカレンコ)かヨナバルマジク(タイワンダイ)、あるいは養殖由来のマダイというのが釣人の常識でした。しかし、今後は第4の種を疑う必要がありそうです。
2020年2月に沖縄島読谷村の沖で漁獲されたタイが、これまで奄美大島近海からしか見つかっていなかった珍しいタイの仲間「ホシレンコ」であることを、当財団スタッフを含む研究チームが報告しました。ホシレンコはマダイによく似ていていますが、背鰭前方が糸状に伸長する点で異なります。今回報告された個体は全長60cm近い大型個体で、卵を持っていたことから、産卵を控えたメスと考えられています。今後、ホシレンコの更なる情報を蓄積することで、その謎に満ちた生態の解明を目指します。
2020年2月に沖縄県読谷村で漁獲されたホシレンコ
福地伊芙映・宮本 圭・田中文也・立原一憲(太字:財団職員)
沖縄島から得られたタイ科ホシレンコの記録とその生殖腺の組織学的観察による知見
Ichyhy
https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/ichthy/INHFJ_2021_010_007.pdf
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