海洋生物の調査研究
タイマイは世界中の亜熱帯から熱帯地方のサンゴ礁域に分布するウミガメの仲間です。このウミガメは,産卵場の消失や漁業での混獲などの要因によって減少し,IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストにおいて絶滅危惧IA類に指定される等、非常に絶滅が危惧されています。
沖縄美ら海水族館を管理運営する沖縄美ら島財団では,沖縄島でウミガメの保護活動を行っている方々と連携し、沖縄島で産卵するタイマイの保全のため,1987年から2017年の産卵状況を明らかにしました。
タイマイの産卵は、沖縄県の大宜味村や本部町等の11砂浜において7月をピークに28産卵巣が確認されました。沖縄島の産卵個体群は小規模であることから、法律による捕獲規制や産卵場である砂浜を守る等、まだまだ保全の強化が必要と考えられました。
Isao Kawazu, Kunio Komesu, Muneyuki Kayou, Takashi Inoue, Masakatsu Kino, Konomi Maeda, Shingo Fukada (太字:財団職員)
Nesting and reproductive ecology of the hawksbill turtle, Eretmochelys imbricata (Reptilia: Cheloniidae), on Okinawajima Island, Japan
The Biological magazine Okinawa(沖縄生物学会誌)
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