1. 絶滅危惧の固有種ヒョウモンドジョウの遺伝的特性を明らかにしました。
沖縄美ら島財団総合研究所

海洋生物の調査研究

絶滅危惧の固有種ヒョウモンドジョウの遺伝的特性を明らかにしました。

ヒョウモンドジョウは世界でも琉球列島のみに分布する固有種です。近年は生息環境の悪化により激減しており、2020年には沖縄県指定希少野生動物となり、無許可での捕獲等が禁止されました。当財団は、琉球大学、沖縄科学技術大学院大学(OIST)、名護博物館の研究者とともに、本種の野生群の遺伝的多様性に関する調査を実施しました。その結果、野生群の遺伝的多様性が非常に低くいことが明らかになりました。また、中国や日本温帯域に分布する近縁種の移入も確認され、ヒョウモンドジョウと交雑してしまう可能性が指摘されました。このように、本種は遺伝的側面においても絶滅の危機に直面しており、何らかの手だてがすぐにでも必要な状況にあります。当財団では、本種の飼育下繁殖や生息域外保全に関する調査研究も行っています。

著者名

岡慎一郎笹井隆秀花原望宮本圭、小林大純、村田尚史、前田健 (太字は財団職員)

題名

沖縄県におけるヒョウモンドジョウの遺伝的特性

雑誌名

Fauna Ryukyuana

論文リンク

http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/bitstream/20.500.12000/47966/1/59-9.pdf

お問い合わせ先
総合研究所
〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町石川888番地
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