海洋生物の調査研究
北太平洋のアカウミガメは屋久島を中心とした日本の太平洋側で産卵し、沖縄本島でも多い時で1000回周ほど確認されます。しかし、日本周辺で交尾を確認した例は少なく、いつどこで交尾しているのか良くわかっていません。2015年3月21日、総合研究センターでは沖縄本島本部半島の西海域でアカウミガメの交尾行動の直接観察に成功しました。特に、1頭の雌の上に2頭の雄がマウンティングする様子や、雌が雄の求愛を受け入れる様子など、非常に貴重な交尾行動が記録されました。さらに本結果から、アカウミガメの交尾は早春から沖縄島周辺で行われる可能性が示唆されました。
Isao Kawazu, Haruna Okabe, Nozomi Kobayashi(太字:財団職員)
Direct observation of mating behavior involving one female and two male loggerhead turtles in the wild
Current Herpetology
2015年3月21日に沖縄本島西海域で観察されたアカウミガメの交尾行動(撮影:岡部晴菜)
*水中写真はCurrent Herpetology 36巻2号の表紙写真にも選出されました。
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