海洋生物の調査研究
イタチザメは全世界の熱帯・亜熱帯域をはじめ、沖縄周辺にも多く分布し、4メートルを超える大型の危険ザメとしても知られています。ところが、本種の繁殖様式は明らかにされておらず、謎とされてきました。
今回、八重山漁協の協力により、水揚げされたサメ類の子宮や胎仔を調査した結果、イタチザメは子宮内に存在する有機物を多く含んだ液体を栄養として摂取していることが示唆されました。イタチザメの繁殖の特徴は、他のサメ/エイ類と異なっており、サメ類における新たな繁殖様式と考えられることが分かりました。
Jose I. Castro (NOAA), Keiichi Sato, Ashby B. Bodine (Clemson Univ).(太字:財団職員)
A novel mode of embryonic nutrition in the tiger shark, Galeocerdo cuvier
Marine Biology Research, 2015
10.1080/17451000.2015.1099677.
イタチザメの子宮内胎仔.(左) 妊娠後期 全長約65cm、(右) 妊娠初期 全長約10cm
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