プレスリリース
2025.05.20
一般財団法人 沖縄美ら島財団(沖縄県本部町)総合研究所は、アカギの外来害虫(アカギヒメヨコバイ)に対して農薬散布ドローンによる農薬防除試験を開始します。アカギに対する農薬散布ドローンによる防除は、県内初です。
アカギヒメヨコバイは中国・台湾に分布し、2019 年から沖縄県内で初確認されている外来種です。本種はアカギに大量に飛来し、葉を吸汁することで、葉の褐変や落葉、また強剪定に伴う枝枯れなどを引き起こします。
アカギは街路や公園などに広く植栽されており、そのうち、推定樹齢 120 年以上になる今帰仁村字与那嶺の農村公園にある「与那嶺のアカギ」は、沖縄の名木百選に認定されています。
当該樹木は 2021 年頃からアカギヒメヨコバイによる被害が確認されていました。防除対策として、当初はカプセルを樹幹に注入する農薬が数回投与されましたが、カプセルが樹体内に残ってしまう問題がありました。
また、農薬を散布する場合においては、樹高が 15m もある与那嶺のアカギに対しての人力での散布は、労力の問題や作業者への農薬曝露などのリスクもありました。そこで、農薬散布ドローンを使用した防除試験を開始するに至りました。
今後もこのような、広く一般に使えるための薬剤防除試験を行っていき、良好な景観の維持に貢献したいと考えています。
本試験は、令和 7 年度農林水産研究の推進 (委託プロジェクト研究)の助成を受けて実施されるものです。
資料ダウンロード | 樹齢 120 年のアカギを守る!農薬散布用ドローンによる防除を開始! |
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