プレスリリース
2023.09.28
一般財団法人沖縄美ら島財団(沖縄県・本部町)は、人工子宮装置で育成した深海ザメ(ヒレタカフジクジラ)を、海水環境に移した後も安定的に飼育することに成功し、その成果を国際学術誌PLOS ONEに発表しました。これは、人工子宮装置で長期育成したサメを「出産」させることに成功した世界初の事例となります。
一般に、胎仔にとって出産は周囲の環境が大きく変わる「命懸け」のイベントです。本研究では、出産の3ヶ月前から、装置内の胎仔を人工羊水環境から海水環境に段階的に馴致させることにより、安全な出産が可能になることを明らかにしました。
本成果は、希少種を域外保全するための新技術として期待される人工子宮技術の実用化に向けて、大きな進展をもたらすものです。
実験に使った人工子宮装置(左)と、人工子宮から「出産」したヒレタカフジクジラ(右)
資料ダウンロード | 「サメの人工子宮」開発に進展+人工子宮育ちの仔ザメの「出産」に成功! |
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