プレスリリース
2022.01.18
一般財団法人沖縄美ら島財団 総合研究センター(沖縄県本部町)では、小笠原諸島・福徳岡ノ場の海底火山噴火由来とみられる漂着軽石の、農業資材としての利用価値を調査するため、2021年11月29日~12月27日の期間で、リーフレタスを対象に軽石をすき込んだ赤土を用いた栽培試験を行いました。
その結果、赤土単体とほぼ変わらない収量が得られ、農業資材として利活用できる可能性が示されました。
赤土(国頭マージ)に軽石を異なる混合割合(50%、25%)ですき込み、リーフレタスの苗を定植、収量等を調査しました。なお、軽石は流水に48時間さらした脱塩を行ったものと行わないものを使用しました。
軽石の混合割合と脱塩の有無がリーフレタスの生育に及ぼす影響
赤土に軽石を混合した場合においても、赤土単体とほとんど変わらない収量が得られました。また、脱塩の有無は収量に有意な影響を及ぼしませんでした。
以上より、軽石を赤土に混合してリーフレタスの栽培に使用でき、鉢物での園芸利用に活用できることがわかりました。
今後は、透水性の改善や土壌の軽量化といった軽石の利点を活かした調査、ジャーガルや島尻マージといった県内主要土壌への適用を継続調査していきます。
資料ダウンロード | 漂着軽石を用いた栽培試験実施!農業資材利用の可能性を示唆!! |
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