プレスリリース
2021.11.12
一般財団法人沖縄美ら島財団(沖縄県本部町)は、国立民族学博物館(大阪府吹田市)と共同で、2021年11月15日(月)、12月9日(木)に伊江島最後の船大工・下門龍仁氏作の「サバニ」と、沖縄本島北部各地に残る「タンク舟」について調査を実施します。
当財団では、これまで沖縄伝統の小型木造漁船「サバニ」の歴史や発展過程について調査を行い、奥武島(沖縄県南城市)では建造記録の作成、沖縄県立博物館・美術館では「サバニ展」の開催など、その建造技術の継承を支援する事業に取り組んできました。その過程で、各地に伝わった「サバニ」の建造技術が消滅の危機にあり、伝統的な古い船体も失われようとしていることが明らかになりました。
「タンク舟」は、沖縄戦後の物資が不足していた時代に「サバニ」の代わりに使用され、人びとの暮しを支えてきました。ウミンチュ(漁民)の知恵と工夫が詰まったこの「タンク舟」も数を減らし、使用経験がある方も高齢化しており、その実態は忘れられようとしています。
今回の調査では、「サバニ」、「タンク舟」について製作者・使用者へ聞き取りを行い、沖縄独自の海洋文化の解明を進めてまいります。ぜひ取材にお越しください。
また、調査成果は国立民族学博物館や海洋文化館(海洋博公園内)で、広く一般に公開する予定です。
資料ダウンロード | 伊江島の「サバニ」・やんばるの「タンク舟」国立民族学博物館と共同調査を実施します |
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