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  1. 沖縄島北部で新種の固有植物を発見!和名「ヤンバルアオヤギバナ」と命名

プレスリリース

沖縄島北部で新種の固有植物を発見!和名「ヤンバルアオヤギバナ」と命名

2021.09.10

一般財団法人 沖縄美ら島財団総合研究センター(沖縄県本部町)と京都大学大学院 地球環境学堂(京都府)らの研究グループは、これまで本州~屋久島に分布する「アオヤギバナ」と同種として認識されていた沖縄島の植物が、世界自然遺産登録が決定した沖縄島北部(やんばる地域)に固有の別種であることを明らかにし、和名「ヤンバルアオヤギバナ」(学名:Solidago yambaruensis)と名付け新種報告をしました。
本研究の成果は、学術誌「Acta Phytotaxonomica et Geobotanica(APG)」に掲載されました。尚、本研究プロジェクトは公益財団法人 クリタ水・環境科学振興財団(東京都)の国内研究助成を受け遂行されました。

発表雑誌

雑誌名

  • Acta Phytotaxonomica et Geobotanica(APG)

論文名

  • 日本で平行進化したアキノキリンソウ渓流型集団における機能形質の分化
    Functional Traits Divergence in Parallelly Evolved Rheophytic Populations of Solidago virgaurea L. Complex (Asteraceae) in Japan

著者名

  • 阪口翔太1、阿部篤志2、長澤耕樹1、髙橋大樹1、瀬戸口浩彰1、牧雅之3、喜屋武隆太3、西野貴子4、石川直子5、廣田峻6、陶山佳久6、伊藤元己7
    1京都大学大学院 地球環境学堂、2一般財団法人沖縄美ら島財団、3東北大学植物園、4大阪府立大学大学院理学系研究科、大阪市立大学附属植物園、6東北大学大学院農学研究科、7東京大学大学院総合文化研究科)

掲載号

  • 第72巻 第2号(2021年6月)

ポイント

  • 従来、本州~屋久島に分布するキク科植物「アオヤギバナ」と同種として認識されていた沖縄島の植物が、沖縄島北部(やんばる地域)に固有の別種であることを明らかにし、和名「ヤンバルアオヤギバナ」(学名:Solidago yambaruensis)と名付け新種報告をした。
  • ヤンバルアオヤギバナとアオヤギバナの両種はともに河川の洪水環境に適応した「渓流沿い植物」であるが、その進化起源は別であり、陸上型の共通祖先から独立に進化した(平行進化した)ことを示した。
  • ヤンバルアオヤギバナの種としての独立性が明らかとなったことで本種の保全上の重要性が示された。
 
研究者プロフィール

阿部篤志(あべ あつし):
一般財団法人沖縄美ら島財団総合研究センター植物研究室・上席研究員。2012年より現職。
専門は沖縄の絶滅危惧植物の保全に関する研究、森林生態学等。

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【京都大学ニュースリリース】沖縄島北部で洪水に適応した新種の固有植物を発見!和名「ヤンバルアオヤギバナ」と命名
 
お問合せ
一般財団法人 沖縄美ら島財団 企画広報課 仲宗根・宮内
TEL:0980-48-3649 / FAX:0980-48-3122
E-mail:

 

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