1. サメの「人工子宮装置」で約5ヵ月間の飼育に成功! 胎仔育成のカギは「人工羊水」!?

プレスリリース

サメの「人工子宮装置」で約5ヵ月間の飼育に成功! 胎仔育成のカギは「人工羊水」!?

2022.03.08

一般財団法人沖縄美ら島財団(沖縄県本部町)は、サメの体液を模した溶液(人工羊水)の中で、深海ザメの一種である「ヒレタカフジクジラ」の胎仔を出生サイズまで育成することに世界で初めて成功し、研究成果を国際学術誌で発表しました。
これは、当財団が完成を目指すサメの「人工子宮装置」の開発に大きな進展をもたらす画期的な成果です。本技術は、水族館における早産胎仔の救命のほか、希少種保全を目的とした人工繁殖技術の確立に大きく貢献することが期待されます。
人工子宮装置で飼育中のヒレタカフジクジラの胎仔は、当財団が管理運営する沖縄美ら海水族館「サメ博士の部屋」にて展示中です。

発表雑誌

雑誌名

  • Frontiers in Marine Science

論文名

  • Five-month Incubation of Viviparous Deep-Water Shark Embryos in Artificial Uterine Fluid
    (人工羊水を用いた胎生深海ザメの長期育成)

著者名

  • 冨田武照、戸田実、村雲清美、金子篤史、矢野渚、中村將、佐藤圭一(一般財団法人沖縄美ら島財団)

掲載日

  • 2022年3月2日

論文リンク

ポイント

  • 人工子宮装置にヒレタカフジクジラの胎仔を5ヶ月間収容し、出生サイズまで育成した。
  • 胎仔の育成には、サメ体液を参考に開発した「人工羊水」を使用した。
  • 本技術は、早産胎仔の救命や、希少種保全のための人工繁殖技術の確立に大きく貢献する。
  • 人工子宮装置内で育成中の胎仔は、現在沖縄美ら海水族館内にて展示中である。
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    研究に使用した人工子宮装置
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    沖縄美ら海水族館内で育成中のヒレタカフジクジラ胎仔
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お問合せ
一般財団法人 沖縄美ら島財団 企画広報課 仲宗根・宮内
TEL:0980-48-3649 / E-mail:

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