プレスリリース
2018.05.24
一般財団法人 沖縄美ら島財団(沖縄県本部町)は、このたび、特別企画写真展「“嘉陽校区”のアブシバレー」を平成30年5月26日(土)~6月10日(日)までの期間、美ら島自然学校(名護市)で開催します。
沖縄美ら島財団では、沖縄本島北部(通称:やんばる)の海洋文化に関する調査研究のひとつとして、沖縄県名護市東海岸に位置する嘉陽区、安部区で行われる祭り「アブシバレー」の調査を行っています。
本写真展は、アブシバレーの調査中に撮影した写真を紹介する特別企画です。
琉球王国時代から行われている祭りで、アブシとは田や畑の「畦(あぜ)」のことで、バレーは「払い」という意味です。田や畑の虫を集めて小さな船に乗せ、海に流して豊作を祈り、ハーリー(船漕ぎ儀礼)を行います。
また、人々が集落を空にして浜に出て、集落を訪れる神霊と会わないようにする祭りとも言われます。
名護市嘉陽にはかつて嘉陽小学校があり、嘉陽・安部区の子どもたちが通っていました。地域に住む方々は親しみを込めて、学校を“嘉陽校” 、校区を“嘉陽校区”と呼んでいました。
この嘉陽校区は、1935年に安部、1947年に嘉陽までの道路が開通するまでは陸上交通が未発達で、他地域との交流に不便を強いられてきました。そうした背景から、ここには沖縄本島の他地域で消滅や変容してしまった古式をとどめる文化が、今も豊かに息づいています
※美ら島自然学校
旧名護市立嘉陽小学校の跡地を活かして、2015年に開校した施設です。
美ら島自然学校のある「やんばる」には、固有種を含め様々な動植物が生息する豊かな環境です。海と山の豊かな自然に囲まれた施設の特性を活かし、研究や教育活動の拠点として活用しています。
資料ダウンロード | 海洋文化講座 やんばるの祭りと船① 特別企画写真展「“嘉陽校区”のアブシバレー」美ら島自然学校にて 5/26~6/10まで開催! |
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