1. 平成29年秋の叙勲 小山鐡夫博士「瑞宝中綬章」受章

プレスリリース

平成29年秋の叙勲 小山鐡夫博士「瑞宝中綬章」受章

2017.12.14

一般財団法人沖縄美ら島財団 総合研究センターの研究顧問小山鐡夫博士が、平成29年11月3日付けで発表された「平成29年秋の叙勲 瑞宝中綬章」を受章致しました。
今回の受章は、植物学分野での長年にわたる国際機関活動、および日米友好親善の功績が認められたことによるものです。


小山鐵夫博士

小山鐡夫博士は東京大学大学院生物系研究科博士課程を修了後、国内外において長年にわたり植物学分野で活躍してまいりました。
カナダ農務省在任中に、これまで別の分野として取り扱われてきた、栽培植物を取り扱う農学分野と野生植物を取り扱う理学分野を結び合わせた学問が必要であるとの観点に着眼し、その後、米国ニューヨーク植物園およびニューヨーク市立大学に拠点を移し「資源植物学」という分野を確立。資源植物を求めて南米や東南アジアなど世界各地で調査を行い、有用植物の研究や植物誌編纂事業などを手がけてきました。
また1956年~1960年には、米国人植物学者エグバード・ウォーカー博士の助手として琉球植物誌編纂事業に携わり、その後琉球大学の客員教授として沖縄で教鞭を振るうなど、沖縄との関わりも深く、現在顧問を勤めている当財団総合研究センターにおいては、西表島植物誌編纂事業やソロモン諸島植物誌編纂事業に携わっており、イネ科・カヤツリグサ科等の研究を続けております。
現在はハワイに拠点を移し、米国公益法人ハワイ桜基金の理事長およびハワイ・ホノルルのビショップ博物館のアソシエート(会友)として、サクラの導入や植樹活動、および研究指導に携わっております。これらの長年にわたる植物学分野での国際貢献等の功績が認められ、今回の受章となりました。

小山鐡夫(こやまてつお)

1933年東京生まれ。東京大学理学部卒。理学博士。東京大学大学院生物系研究科博士課程を修了後、カナダの農務省研究員を経て、ニューヨーク植物園主席研究官兼アジア部長・ニューヨーク市立大学教授、外務省国連代表部の代表顧問、前高知県立牧野植物園園長・理事長を勤めるなど、長年にわたり植物学分野で活躍。現在は米国公益法人ハワイ桜基金理事長およびハワイ・ホノルルのビショップ博物館アソシエート(会友)。
※主な著書:『資源植物学』(講談社)、『東亜イネ科植物』(講談社)、『資源植物学フィールドノート」(朝日新聞社)、『花と木』(誠文堂新光社)、『花と緑を求めて』(東急エージェンシー)、『黒船が持ち帰った植物たち』(アボック社出版局)、『植物園の話』(アボック社出版局)

*瑞宝中綬章:勲章「瑞宝章」の6等級のうち勲三等に相当する章。公務等に長年にわたり従事し成績を挙げた方に授与される。

資料ダウンロード 平成29年秋の叙勲 小山鐡夫博士「瑞宝中綬章」受章
 
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