プレスリリース
2023.05.26
一般財団法人沖縄美ら島財団総合研究センター附属動物病院(以降「附属動物病院」)(沖縄県本部町) は、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄(以降「どうぶつたちの病院」)の依頼を受け、令和4年1月28日より渡り鳥の一種であるリュウキュウアカショウビン(以降「アカショウビン」)の傷病個体の冬季保護収容及びリハビリに取り組んでおります(本取り組みは沖縄県の傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア登録にもとづき行っています)。
どうぶつたちの病院は傷病鳥獣の保護や治療をはじめ、希少野生動物の保全活動を行っています。繁殖のため春頃に渡来したアカショウビンが、事故などの怪我で冬季に温暖な東南アジアへ渡ることができない場合の保護収容及びリハビリも行っております。これまでは県内外の救護施設や 動物園で冬季保護収容を行っておりましたが、アカショウビンは寒さに弱いため、生存率が極めて低い状況が大きな課題でした。
そこで附属動物病院では、国営沖縄記念公園 海洋博覧会地区 熱帯ドリームセンターの協力を得て、施設内にある果樹温室での冬季保護収容を開始致しました。また令和5年の1月からは動物福祉の観点にも考慮し、専用のリハビリケージを同温室内に新たに設置し、より良い環境を整えたうえで野生復帰に向けてのリハビリに取り組んでいます。
現在、附属動物病院で受け入れている8羽のアカショウビンは給餌も安定しており、羽艶の改善や新しい羽が生える兆候も見られ、止まり木の上部まで飛ぶことが可能な個体もいます。今後もどうぶつたちの病院と連携し、数羽の放鳥も検討しております。
※附属動物病院はどうぶつたちの病院及び沖縄県からの協力依頼により本取り組みをしております。
一般の方からの保護は引き受けておりません。ご了承ください。
東南アジアから中国、日本にかけて東アジアに分布する。日本には九州以北は亜種アカショウビンH.c.mahor、南西諸島には亜種リュウキュウアカショウビンの2亜種が夏鳥とし渡来する。リュウキュウアカショウビンは上面の紫色が強く、腰の水色部は大きくて濃い特徴がある。
資料ダウンロード | 傷病アカショウビンの冬季保護収容及びリハビリ協力について |
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