プレスリリース
2020.12.10
一般財団法人沖縄美ら島財団(沖縄県本部町)とフィールド自然史博物館(米国)の研究チームは、従来、「アカタマガシラ」(イトヨリダイの仲間)として認識されていた種が実は新種であることを明らかにし、新たにParascolopsis akatamaeという学名をつけました。
また、アカタマガシラによく似た既知種Parascolopsis eriommaには、新たに「エンビアカタマガシラ」という和名をつけました。
本研究により更新された和名と学名の対応関係は以下のようになります。
和名 | 学名 | |
従来 | アカタマガシラ | Parascolopsis eriomma |
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新 | アカタマガシラ | Parascolopsis akatamae(新種) |
エンビアカタマガシラ(新称) | Parascolopsis eriomma |
これまで両種は区別されていませんでしたが、「頭部の色彩」と「尾鰭の形」にわずかな違いが見られるほか、DNA解析からも別種であることが確認されました。
また、両種は青色の光を照射すると眼や鰭が蛍光しますが、アカタマガシラだけ峡部と鰓膜が強く蛍光することを発見しました。この発見により、世界で初めて、蛍光パターンの違いが類似する魚種の識別形質として有効であることが示されました。
本研究の成果は学術雑誌「Zootaxa」に掲載されました。
資料ダウンロード | 「アカタマガシラ」は新種だった‼ そっくりな既知種は「エンビアカタマガシラ」と命名 見分けるポイントは蛍光にあり! |
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