プレスリリース
2018.02.01
一般財団法人沖縄美ら島財団(沖縄県本部町)は、ハワイで開花するサクラの導入を目的に、組織培養技術を用い、気候が類似する沖縄のサクラの苗の増殖を試みています。
本年2月6日(火)、7日(水)にハワイ桜基金の理事、Kelvin Sewake氏、他5名の視察団が当財団および本島北部を訪れ、ヒカンザクラなどを視察し、ハワイ州への導入に向けた調整を行います。
2月6日(火) | 午前:財団総合研究センター 培養、桜視察 | 午後:海洋博公園 視察 |
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2月7日(水) | 午前:本部町等 桜視察 | 午後:名護市内 桜視察 |
1912年、当時の東京市長、尾崎行雄氏により3000本の桜がワシントン(ポトマック河畔)に寄贈されて以来、桜は日米友好親善のシンボルとなっています。
日本外務省は桜寄贈100周年記念に桜名所を米国の主要地域に作る計画を立案し、ハワイ州もそのひとつに選ばれ、2012年にハワイ桜基金により開始されました。
しかし、ハワイの気候ではソメイヨシノが育たず、当時の総領事がハワイ州に在住する理学博士小山鐡夫(こやまてつお)氏(当財団研究顧問、ハワイ桜基金の理事長)にサクラの品種選定を依頼しました。その後の活動の結果、比較的温暖な地域に生育するオオシマザクラとセンダイヤが15箇所約160本植栽されています。
小山鐵夫氏は、温暖な気候で開花する沖縄の桜の品種ならば、ハワイ州でも生育・開花しやすいと考え、ヒカンザクラ(緋寒桜)の導入を提案し、今回の視察団訪問となりました。
さらに、ハワイでは生きた植物の持込に対し厳しい検査があり、完全に病害虫を除去した状態でなければ持ち込めません。当財団総合研究センターは組織培養技術を有していることから、苗によるヒカンザクラの導入が提案され、現在組織培養による桜の苗の増殖を試みています。この技術を使えば、無菌状態でハワイに導入することが可能となります。
将来、沖縄のヒカンザクラがハワイで開花し、これを機に沖縄とハワイの交流がより深まることを期待しています。
資料ダウンロード | 沖縄のサクラをハワイへ サクラ導入計画についてハワイ桜基金が来沖 |
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