普及啓発の取り組み
当財団では、平成20年度より、市民による環境保全活動の支援および地域との連携強化による社会貢献を目的として「環境保全活動支援 エコクーポン事業」を実施している。
これは沖縄県内において「希少動植物の保護」「海岸清掃」「赤土流出抑制」などに関する実践的活動を2時間以上実施した団体に対し、参加者1名当たり1枚のエコクーポン(沖縄美ら海水族館入館チケット/有効期限1年)を発行するというものである。
今年度は昨年度までと同様、財団HPに告知を掲載し、県内各所にチラシを配布したほか、財団の地域貢献の一環として、特に本部町や名護市など周辺市町村への周知を行った。
また、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大をうけて水族館が臨時休館した期間への対応として、発行済みエコクーポンの有効期限の延長対応を行った。
なお本事業では、支援団体の要望に応じて活動現場へ職員を派遣し、自然環境の問題や生き物に関する普及啓発活動も行ってきた。今年度は利用がなかったが、引き続きその告知も行い、利用を促進する。
今年度は12団体13件の申請に対し、549枚のエコクーポンを発行した。これは件数で前年比86.7%、枚数で57.5%となる。活動内容は4市町村(本部町、名護市、南城市、恩納村)における海岸清掃であった。
○事例1
支援団体名:二見以北地域ふれあいスクール
支援活動名:地域海岸 ビーチクリーン活動
活動場所:名護市汀間漁港周辺海岸
活動日時:令和2年8月7・12日各10:30~12:00
参加者数:15名
活動概要:地域の学童教育補助団体が自治会と協力しながら実施した事例。参加した児童や保護者に対して、環境保全に関する講話も実施した(写真-1)。
○事例2
支援団体名:名護市嘉陽区
支援活動名:海岸清掃
活動場所:美ら島自然学校、名護市嘉陽海岸
活動日時:令和2年8月16日 9:00~11:30
参加者数:30名
活動概要:財団が管理する施設が地域公民館と連携して実施した事例。海岸清掃とともに、総合研究センター職員も漂着物等の集積・分別作業の補助を行った(写真-2、3)。
○事例3
支援団体名:美原空手道スポーツ少年団
支援活動名:ビーチクリーン活動
活動場所:名護市宇茂佐海岸~21世紀の森ビーチ
活動日時:令和2年11月15日 9:30~11:30
参加者数:49名
活動概要:地域の任意団体が地域公民館と連携して実施した事例(写真-4)。海岸だけでなく陸域も含めた地域全体を清掃する活動となった。
コロナ禍の状況の中、目に見えない色々なことが起こっているのであろうが、そのような環境の中でも頑張っている様子がよくわかる。ただ、何か目玉を案出してほしい。(亀崎顧問:岡山理科大学 教授)。
表-1 令和2年度 環境保全活動支援エコクーポン事業 実績
*1普及開発課
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