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  1. 4)沖縄美ら島財団 寄附講座
沖縄美ら島財団総合研究所

普及啓発の取り組み

4)沖縄美ら島財団 寄附講座

山本広美*1

1.はじめに

沖縄県における高等教育を支援することを目的に、平成27年度より県内の大学において寄附講座を開講している。今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、公立大学法人名桜大学では中止、国立大学法人琉球大学では遠隔講義の形態で開講した。

2.実施結果

1)実施内容

名桜大学では卒業単位に含まれる選択科目講座「沖縄理解特別講義」の一講座として開講する予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため大学側の判断で中止となった。
琉球大学においては全学部生を対象とした選択科目講座「琉大特色 地方創生科目」として実施した。こちらも感染拡大防止の観点から、大学側の判断で全講義を遠隔講義とし、講師は琉球大学の教員室で講義を行い、オンラインで各学生に配信した。レポート等も全てオンラインにて実施した。
各講義は、海洋博公園、沖縄美ら海水族館、首里城公園などの施設管理や、亜熱帯性動植物および歴史文化の調査研究に携わってきた当財団の職員が講師となり、「沖縄の動植物と文化」に「産業振興」をテーマに加え、各事業の成果等、具体的な事例を含めて解説、沖縄の自然環境および歴史文化への理解を促した。前期日程(令和2年5月~8月)で、全13回の講義を行い、そのうち12回で職員を派遣した。各回の講師と講義内容は表-1のとおりである。

2)実施結果

琉球大学では、当初対面講義を想定しており、講義中の受講生同士の距離を十分に取ることを目的に人数制限を行った。そのため、学生登録数は、前年度から43名減の71名となった。遠隔講義は学生側にも慣れない部分が多かったことが想定されたが、期間を通して欠席者も少なく、受講態度も良好であった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響はまだ継続しており、来年度の実施にあたっても、遠隔・対面ハイブリッド方式など、講義体制を大学側と調整、連携をより強化し、学生への周知徹底から、講義の充実を図っていく。

3.外部評価委員会コメント

財団の亜熱帯性動植物および歴史文化に関する調査研究・技術開発等の成果を寄付講座として提供するもので、実際的な講義内容であり、大学講義の幅を広げている。今後も内容の充実と継続を期待する(池田顧問:琉球大学 名誉教授)。

琉球大学「地域資源活用論」

R2年度 琉球大学 寄付講座講義内容一覧(案)
(日時:毎週木曜日 第4時限 14:40〜16:10 遠隔授業)
画像


*1普及開発課

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