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  1. 2)一般向け、専門家向け講習会・講演会の開催
沖縄美ら島財団総合研究センター[美ら島研究センター]

普及啓発の取り組み

2)一般向け、専門家向け講習会・講演会の開催

伊藝 元*1・山本広美*1・木野沙央里*1

1.はじめに

亜熱帯性動植物に関する知識の普及啓発の一環として、一般市民を対象とした「一般向け講演会・講習会」を開催した。また、ダイビング業者やエコツーリズム業者、調査研究者等に対象を絞り、専門的な内容で実施する「専門家向け講習会・講演会」を例年開催していたが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止を図り3密になる事業は中止とした。実施件数は一般向け講演会・講習会2件、専門家向け講習会1件であった。

2.実施結果

1)一般向け講習会・講演会(11事業)

(1)一般向け講演会「研究室による講演」
概要:沖縄美ら島財団総合研究センターの職員が日頃取り組んでいる自然環境や文化財の保全や復元、また動植物に関する調査研究の成果を題材とした講演を行った。

ア)サビから身を守る~野菜のすすめ~
講師:野原敏次(植物研究室)
実施日:令和2年10月17日
場 所:美ら島自然学校

イ)タイワンハブの沖縄島北部における現状と課題
講師:笹井隆秀(動物研究室)
実施日:令和2年12月5日
場 所:美ら島自然学校

ウ)尚家文書に記された琉球産ベンガラについて
講師:幸喜 淳(琉球文化財研究室)
実施日:令和3年2月20日
場 所:美ら島自然学校
※沖縄県の緊急事態宣言のため開催中止

(2)総合研究センター活動報告会「美ら島再発見~動物、植物、琉球文化から迫る~
概要:沖縄美ら島財団総合センターの職員による
沖縄の希少な動植物の保全、文化財保全・復元など、社会的ニーズを踏まえた様々な研究成果について発表した。

実施日:令和2年9月26日
場 所:沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)博物館講堂

発表者:山本広美(普及開発課)
タイトル:「サンゴ保全のためのモニタリング調査と教育活動」

発表者: 幸喜 淳(琉球文化財研究室)
タイトル:「尚家文書に記された琉球産ベンガラについて」

発表者:辻本悟志(植物研究室)
タイトル:「倒木から安全を守るための公園樹の病害調査~ミナミネグサレ病の症例から~」

発表者:宮本 圭(動物研究室)
タイトル:「水族館と連携した魚類標本の収集と活用」

(3)琉球玩具への招待9「干支の張り子を作ろう」
講師:西平守孝(財団参与)
実施日:令和2年10月4日、10日、24日、11月7日
実施場所:沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)博物館実習室
沖縄の伝統的な玩具「張り子」の技法を用いて、干支をテーマとした張り子を作製した。全4回の連続講座でデザインから作製までの全工程を各参加者で行い、最後の回には、完成した玩具の品評会を行った。コロナ対策をしながらの連続講座開催となったが、参加者からは「安心して参加ができた」とのコメントが多く寄せられた。(写真-2)。

(4)「沖縄の凧と風弾展示会+凧作りワークショップ」
講師:西平守孝(財団参与)
実施日:令和2年12月23日(水)~27日(日)9時~18時(27日のみ17時終了)
場所:那覇市ぶんかテンブス館 ギャラリー・会議室(3階)

沖縄の文化に触れる機会の一つとして、沖縄で古くから親しまれてきた琉球玩具の展示会を行った。昨年度のこども凧(カーブヤー)に引き続き、2回目となる令和2年度は、沖縄の伝統的な凧と風弾を取り上げた。財団参与の西平が作成してきた様々な沖縄の凧と風弾100点以上展示し、さらに作り方を教えるワークショップを2種行った。
来場者からは「沖縄の凧の種類の多さを初めて知った。」「風弾を初めて見た」「懐かしい」などの感想が寄せられた。ワークショップ参加者からは、「凧・風弾の作り方がわかってよかった」「凧についてもっと学びたい」などの声が寄せられ、盛況のうちに終了した。

2)専門家向け講習会・講演会(2事業)

(1)サンゴ礁保全シンポジウム
昨年で14回目を迎えた本シンポジウムは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった。

(2)サンゴワークショップ「サンゴの分類と同定2021」
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、長時間室内での活動を必要とする本事業は、開催中止となった。

(3)西表島サンゴワークショップ
「西表島の生き物を学ぼう・観察しよう・調べよう」 普及啓発シリーズ「西表島周辺で見られるサンゴ」
講師:山本 広美(普及開発課)
実施日:令和2年12月8日(日)~11日(金)
実施場所:西表島上原公民館・崎山湾
有藻性イシサンゴの多様性が高い西表島で、地域のダイビングガイドの方々へのサンゴ、特に分類を学ぶワークショップと、一般の方へのサンゴの生態を最新の知見とともに紹介する講演会を行った。どちらも新型コロナウイルス感染症対策のため、人数制限やマスクの着用などに留意して実施した。ワークショップ日程が短かったため、西表でよく見られる有藻性イシサンゴ25属に絞って分類実習を行った。講演会ではサンゴの産卵や白化について活発な質問が寄せられ、地域住民の興味や学びを深めることができた。

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    写真-1「家庭できる組織培養」の様子
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    写真-2「琉球玩具への招待」玩具作成の様子
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    写真-3展示会の様子
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    写真-4 サンゴの同定ワークショップの様子

3.外部評価委員会コメント

多くの参加者を対象とし、沖縄の環境や動植物、琉球文化についての講演会や講習会を開催しており、社会貢献性が高い。今後とも内容の充実と発展を期待する。(池田顧問:琉球大学 名誉教授)


*1普及開発課

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