普及啓発の取り組み
板井英伸*1
本事業は海洋文化館の魅力向上と利用促進、ならびに財団の研究拠点としての価値の向上に資することを目的に、アジア・太平洋地域における海洋文化について資料の収集を行い、調査研究を行うものである。
具体的な調査対象には、アジア・太平洋地域の伝統的な船舶や舟艇や、海洋文化に関連する伝統的な漁具、装飾品、生活用具等の物質文化資料がある。
また、かかる調査研究事業や、将来的に財団が行う海洋文化に関するシンポジウムや講演会、特別展等の事業に資する人的関係を構築するために、県内で行われるMICE(国際会議)やシンポジウム、ワークショップなどにも出席したほか、海洋文化館に来館する研究者をアテンドし、財団の調査研究、普及啓発等の事業の紹介に努めた。
平成28年5月にグアムで行われた太平洋芸術祭では、会場で配布するフライヤーを事前に製作した(図-1)。
また、平成29年2月9日には沖縄観光コンベンションビューローがアテンドする太平洋島嶼国観光実務者会合の参加者一行が海洋文化館を訪問したが、その際は展示案内し、翌10日には万国津梁館で行われた会合ならびにレセプションに参加。同じく財団の事業についてアピールした(図-2,3)。
図-1 太平洋芸術祭用フライヤー
図-2 太平洋島嶼国観光実務者会合
図-3 同レセプション
平成29年2月24日にはうるま市教育委員会が主催するシンポジウム「うるま市のマーラン船」に、同年3月9日には琉球大学 国際沖縄研究所が主催するワークショップ「海に生きる人々に学ぶコミュニティの活かし方、つなげ方」にそれぞれ参加。意見交換を行った。同じく3月には海洋文化館へ来館したフィジー共和国の南太平洋大学の研究者一行をアテンドするなどして、財団が行う海洋文化に関する調査研究事業について解説した(図-4,5)。
図-4 シンポジウム「うるま市のマーラン船」
図-5 南太平洋大学研究者対応
*1普及開発課
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