普及啓発の取り組み
植田啓一*1
当財団では鯨類や板鰓類等の水生生物の健康管理技術の開発に取り組み、超音波画像診断、内視鏡検査技術、採血技術、起炎菌の同定技術等の向上に努めてきた。ここでは、今まで得られた知識や技術を、外部の関係団体に普及啓発することを目的とした。
平成25年7月、太地町立くじらの博物館の依頼を受けて全身骨格のCT撮影を行い、全身骨格データ、腹びれ部位のレプリカを作製した。平成25年7月、東京海洋大学の依頼により、大型鯨類であるヒゲクジラ類の腰骨のCT検査を行い、画像構築を実施した(図-1)
平成25年9月に韓国チェジュにあるアクアプラネットの獣医師に、板鰓類の採血、検査方法、治療方法の研修を実施した。
平成26年2月、シンガポールのセントーサ島にあるS.E.Aアクアリウムより、マンタの鎮静剤指導依頼があった。そのためマンタの採血及び鎮静剤の指導を実施した(図-2)。
平成26年1月にカマイルカの細菌感染症治療を実施、同年2月に細菌感染症治療と尾びれ切除手術を実施した(図-3)。
平成25年9月、米国タンパ州クリアウォーター水族館で飼育中の尾びれ欠損バンドウイルカの人工尾びれ作成し、同水族館に発送した。
*1研究第一課
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