地域とともに文化・自然・産業等、多岐に渡って連携し、地域振興に取り組んでいます。
沖縄県本部町の海洋博公園・沖縄美ら海水族館に至る道路沿いでは、2005年から、幾多の花や植物で彩られた立体造形花壇を3基(延べ5基)設置し、本部町が推進する地域の”花のまち作り”活性化を推進しています。
沖縄県那覇市の首里地区では、毎年3~4回、自治体や公民館をはじめ道路沿いの店舗と協力しながら草花のプランター植替え作業を実施し、龍潭通りに設置することで地域緑化を推進しています。この活動を通して、首里城周辺地域としての一体感が生まれ、周辺地域の美化活動、地域社会の活性化にもつなげています。
本部町の立体造形花壇
首里地区の草花プランター植え替え作業
管理運営をしている施設の集客力を活用し、施設内で沖縄県内の地域活動を発信する拠点を設けています。地域からお客様へと観光等の情報発信さらに交流を生み出す取り組みです。
2013年から海洋博公園ではやんばる(沖縄本島北部地域)の食文化を発信する「やんばるグルメコンクール」を行い、地域特産品の紹介や観光PRを通して地産地消を推進しています。
2015年には尚円王生誕の地である伊是名村と首里城公園が協力し、「尚円王生誕600年祭記念 伊是名島の秘宝展」と、伊是名島の特産品を販売した「伊是名島フェア」を実施しました。
展示会に合わせて図録の原稿執筆等の協力を行い、公共施設へ配布しています。
海洋博公園「やんばるグルメコンクール」
首里城公園「伊是名島フェア」
沖縄県は国内唯一の亜熱帯性気候に属していることから、独自の気候を活かした果樹・花卉産業が盛んです。
植物に関する施設では、県内在住の果樹・花卉園芸生産者や愛好家と連携し、多彩な切り花・切り葉、観賞価値の高い観葉植物や果樹・花等の品種や、生産状況などの情報を展示会を通して発信しています。
2015年までに海洋博公園内では、ラン、ブーゲンビレア、ハイビスカス、熱帯果樹などを年平約10回実施し、2014年には約14万人の方にご覧いただきました。
かつて琉球王府のあった首里では多くの美しい蝶が舞っていたと伝えられています。この風景を取り戻そうと活動されている「首里城下にチョウを翔ばそう会」と協力し、首里城周辺・那覇市内などで、チョウに関する知識の普及啓発活動、地域の環境保全の支援を行っています。
2014年には同会の長年の普及啓発活動の成果として「那覇市の蝶」に、普及をすすめている種の一つ「オオゴマダラ」が選定されました。
2015年には沖縄タイムス社による第8回タイムス地域貢献賞を受賞されました。
放蝶シーン
食草植え
オオゴマダラ成虫
「首里城公園友の会」は、1992年に首里城公園開園に合わせて設立された、地域発の団体です。
首里城公園の質的充実と愛護・育成の諸事業を実施し、会員相互の親睦を図ることを目的に活動しています。
首里城や沖縄の歴史・文化に関する講演会・史跡めぐりなどを開催し、琉球文化に対する関心を高める活動を推進しています。
将来の首里城の修復を見越して、沖縄県国頭村辺野喜において建材となるイヌマキの植樹・育樹活動を、共同で年に数回行っています。
首里城公園友の会 講演会
首里城公園友の会 イヌマキ育樹
沖縄美ら島財団の所在している沖縄県本部町は、カツオ漁の町として知られています。
近年の漁業を取り巻く厳しい環境に対応するため設置された「本部町水産振興協議会」へ協力を行っています。
2015年には、カツオ漁の活餌の安定確保のため活餌トラップなどを技術開発、この成果を漁業従事者に技術供与しています。
沖縄美ら島財団が所在する沖縄県本部町の観光協会や近隣のホテルと連携し、振興・交流イベントを実施しています。
2015年からは、夕陽で有名な本部町の観光資源を活かしたイベント「夕陽鑑賞会」を開催しています。
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