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沖縄美ら島財団総合研究センター[美ら島研究センター]

海洋生物の調査研究

ジョーズの胎仔はなぜ子宮内で窒息死しない?その仕組みを解明

ホホジロザメの子宮内壁の拡大写真。表面が細かい突起で覆われています

魚類の多くは卵で増えますが、サメには哺乳類同様子宮の中で胎仔を育て、出産するものがいます。ホホジロザメもその一つです。哺乳類の胎仔は、ヘソの緒を通じて母体から酸素の供給をうけています。しかし、ホホジロザメをはじめ多くのサメにヘソの緒はなく、酸素がどのような仕組みで胎仔に供給されているのかは長年の謎でした。
そこで沖縄美ら島財団総合研究センター動物研究室では、ホホジロザメの子宮内部を詳しく調査し、その謎を解明しました。
今回の調査により、ホホジロザメの子宮の内壁は微細な突起で覆われており、この突起のおかげで表面積が約60倍になっていることが判明しました。さらに、物理式を用いて子宮表面での酸素交換効率を見積もったところ、他種のサメの250倍から400倍にも達し、魚の鰓に匹敵することが明らかになりました。
つまり、ホホジロザメの子宮は強力な酸素供給能力を持ち、胎仔は子宮内液に溶け込んだ酸素を呼吸に利用していると考えられます。謎に満ちたホホジロザメの繁殖メカニズムについて、また一つ謎が解かれたということになります。

著者名

Taketeru Tomita, Ryo Nozu, Masaru Nakamura, Shohei Matsuzaki, Kei Miyamoto, Keiichi Sato(すべて財団職員)

題名

Live-bearing without placenta: Physical estimation indicates the high oxygen-supplying ability of white shark uterus to the embryo

雑誌名

Scientific Reports 7:11744. doi:10.1038/s41598-017-11973-9

論文リンク

オープンアクセスですので全文をご覧いただけます。
http://www.nature.com/articles/s41598-017-11973-9

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