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沖縄美ら島財団総合研究センター[美ら島研究センター]

海洋生物の調査研究

ザトウクジラの海域内移動に関する論文が掲載されました

ザトウクジラの繁殖海域である沖縄周辺海域では、例年1~4月にその来遊が確認されています。総合研究センターでは2006年から慶良間、本部両海域においてザトウクジラの調査を実施してきました。本調査では、ザトウクジラの尾びれ腹側の模様や後縁の形状を用いた個体識別法と行動観察より、計496個体の雌雄を判別しました。さらにこれらの個体を、「オス」、「メス(仔クジラを伴わないメス)」、「仔連れメス」の3つのグループに分類した上で、特にザトウクジラの分布が集中する慶良間、本部海域間の移動状況を分析しました。その結果、沖縄周辺海域に来遊するザトウクジラの約2割が、同海域に滞在する期間中、慶良間と本部の間を活発に行き来していることが確認されました。また、特に「オス」の両海域間における移動頻度が高く、次いで「メス」の移動頻度が高いことが明らかになりました。一方で、「仔連れメス」は、「オス」や「メス」に比べ両海域間をあまり頻繁に移動しないことがわかりました。これらの結果から、交尾を目的として沖縄に来遊していると考えられる「オス」と「メス」は、より多くの交尾機会を求め、両海域間を活発に移動するのに対し、出産、育児を目的として来遊する「仔連れメス」は、同じ海域に留まり育児に専念する傾向があると考えられます。

著者名

Nozomi Kobayahsi, Haruna Okabe, Isao Kawazu, Naoto Higashi, Keisuke Kato, Hirokazu Miyahara, Gen Nakamura, Hidehiro Kato, Senzo Uchida(太字:財団職員)

題名

Distribution and Local Movement of Humpback Whales in Okinawan Waters Depend on Sex and Reproductive Status

雑誌名

Zoological Science

DOI

http://dx.doi.org/10.2108/zs160012

沖縄本島周辺海域で確認されたザトウクジラ
沖縄本島周辺海域で確認されたザトウクジラ


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