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沖縄美ら島財団総合研究センター[美ら島研究センター]

海洋生物の調査研究

ザトウクジラ調査

ザトウクジラ調査

ザトウクジラは夏に餌を食べるためロシアやアラスカなどへ、冬になると繁殖や子育てのため沖縄や小笠原、ハワイなどへ回遊を行います。沖縄周辺では例年12月終わりから4月はじめ頃にかけて本種を対象としたホエールウォッチングが行われており、ザトウクジラは冬季観光産業を支える重要な資源となっています。当財団では国内外の研究者や地元の方々と協力し、ザトウクジラの生態や資源状態を調査しています。

新着情報

2018.2.24

個体識別番号:R-210 伊江島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:-
本 部:5群8頭(親子クジラ:1群)
那 覇:6群13頭(親子クジラ:5群)*提供情報

本日の本部海域では、写真のクジラ(識別番号:R-210)が確認されました。この個体は、1997年に沖縄で初確認されて以降、これまでに16回確認されています。そのうち5回は鳴き声を発するシンガーとして確認されていることから、オスのクジラであることが分かっています(※「シンガー」については1/20, 2/16の記事をご参照ください)。今日は2頭でのんびり泳いでいる様子が観察されました。

 

 

 

2018.2.20

伊江島北西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: 6群11頭(親子クジラ:3群)
本 部: 12群20頭(親子クジラ:1群)
那 覇: 8群16頭(親子クジラ:2群)*提供情報

ここ数日の調査では、クジラがよく観察されるポイントで同時に6~7群が確認されることもあり、その数が日に日に増えてきているのを実感します。これまでの調査から、沖縄周辺海域でザトウクジラがみられる12月後半~4月前半の期間のうち、特に2月下旬がザトウクジラの来遊最盛期であることがわかっています。今がホエールウォッチングにも最適な時期ですので、ぜひ皆さんもツアーに参加して実際にザトウクジラを観察してみてはいかがでしょうか!

 

 

 

2018.2.18

識別番号:R-115 伊江島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: -
本 部: 17群25頭(親子クジラ:2群)
那 覇: 11群19頭(親子クジラ:なし)*提供情報

本日の調査では、個体識別番号:R-115が確認されました。この個体は、94年に沖縄周辺海域で確認されて以降、今年も含めると計19回、24年に渡ってその姿が確認されています。また、2001年以降は度々シンガーとしても確認されていることから、オスクジラであることがわかっています。本日もシンガーとして確認されたため、ソングの録音を行いました。

 

 

 

2018.2.16

船上でソングを録音する様子

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:12群19頭(親子クジラ:4群)
本 部:14群23頭(親子クジラ:1群)
那 覇: 8群16頭(親子クジラ:1群)*提供情報

本日の調査では、昨日に引き続き個体識別番号R-80が確認されました。このクジラは、今日は1頭でソングを発していたため、ソングの録音も行いました。ザトウクジラのソングは、低い音から高い音まで様々な音の組み合わせで構成されており、10~20分程の周期で歌のように同じ構造を繰り返すことがわかっています。そのため調査でソングを録音する際には、少なくとも20~30分以上録音をすることで、一周期分のソングを記録するようにしています。

 

 

 

2018.2.15

識別番号:R-80 伊江島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:10群21頭(親子クジラ:なし)
本 部:12群22頭(親子クジラ:なし)
那 覇: 5群12頭(親子クジラ:2群)*提供情報

本日の本部海域の調査では、写真のクジラ(識別番号:R-80)が確認されました。この個体は、1993年に慶良間海域で最初に確認されて以降、94、99、01、02、04~と、今年も含めると計18回、25年に渡って沖縄本島周辺海域でその姿が確認されています。このクジラは、2011、2014年にシンガーとして確認されていることから、オスクジラであることがわかっています。(シンガーについては、1/20の内容をご参照ください。)

 

 

2018.2.14

調査船に「たっくわる」クジラと観察する船長

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:11群21頭(親子クジラ:1群)
本 部: 8群17頭(親子クジラ:1群)
那 覇: 7群14頭(親子クジラ:4群)*提供情報

本日の調査では、調査船に「たっくわる」クジラに遭遇しました。「たっくわる」とは、沖縄の方言で「くっつく」という意味を表します。今日遭遇したクジラは、エンジンを停めて停船している調査船のすぐ真横に浮上したり船の下をくぐったりして、しばらくの間船の周りに留まっていました。稀にしか見ることのできないこのクジラの行動に、クジラを見なれたはずの調査船の船長も夢中になってクジラを観察していました。

 

 

2018.2.9

調査中に発見したオキゴンドウ

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:12群21頭(親子クジラ:1群)
本 部:10群29頭(親子クジラ:なし)
那 覇:8群18頭(親子クジラ:1群)*提供情報

今日は、伊江島北西沖を調査中に1頭のオキゴンドウを発見しました。オキゴンドウは、通常数頭から数十頭の群れを作る、全長5m前後のハクジラの仲間です。ここ数日、ホエールウォッチング事業者の皆様からも本部海域周辺でのオキゴンドウの目撃情報が寄せられていたため、このオキゴンドウの周辺にも仲間の群れがいたのかもしれませんね。こうしたザトウクジラ以外の鯨類との遭遇も調査中の楽しみのひとつです。

 

 

2018.2.8

伊江島北西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:7群15頭(親子クジラ:2群)
本 部:11群21頭(親子クジラ:なし)
那 覇:7群13頭(親子クジラ:3群)*提供情報

本日の本部海域の調査では、4頭群が確認されました。沖縄周辺で観察されるザトウクジラの群の頭数は、2頭、1頭、3頭…の順に多く、稀に10頭ほどの群れが確認されることもあります。数日間続けて同じ個体同士が一緒にいることもありますが、多くの場合は、数時間、数日間のうちに離れ、また別の個体と群を形成していることが、これまでの調査からもわかっています。

 

 

2018.2.7

上:本日の写真、下:昨年の写真

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: -
本 部: 8群10頭(親子クジラ:なし)
那 覇: 4群13頭(親子クジラ:2群)*提供情報

全国的に寒い日が続いていますね。沖縄も最近は気温の低い荒天続きで、今日は待ちに待った10日ぶりの調査再開となりました。そんな本日の本部海域の調査では、写真のクジラ(識別番号:R-8)が確認されました。この個体は、尾びれ右側にアルファベットの「Z(ゼット)」のような模様があることから、広く「ゼット」の愛称で親しまれています。この個体は1991年に座間味で最初に確認されて以降、毎年のように沖縄周辺海域への来遊が確認されており、一昨年、昨年と伊江島の南西沖で確認されています。今日の調査では、尾びれを高く上げることがなく、その特徴である「Z」模様を見ることはできませんでしたが、その他の部分の尾びれの模様や特徴的な背びれの傷から「ゼット」であることが確認されました。

 

 

2018.1.28

白い尾びれのザトウクジラ 伊江島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: -
本 部: 4群8頭(親子クジラ:1群)
那 覇: 2群4頭(親子クジラ:なし)*提供情報

沖縄周辺は 天候、海況の安定しない日が続き、今日は一週間ぶりの調査再開となりました。本日の本部海域の調査では、写真のような白い尾びれのザトウクジラが観察されました。ザトウクジラの尾びれ腹側の模様は、このように真っ白なものから白黒混ざったもの、真っ黒なものまで個体によって様々です。この「尾びれ模様」を北半球と南半球で比べてみると、北半球の方が黒い尾びれのクジラが多いことがわかっています。その中でも、特に沖縄や小笠原、フィリピン周辺に来遊する個体の尾びれは黒い模様の割合が多いといわれています。

 

 

2018.1.21

並んで泳ぐ親子クジラ 水納島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: 8群22頭(親子クジラ:なし)
本 部: 5群9頭(親子クジラ:1群)
那 覇: 3群6頭(親子クジラ:なし)*提供情報

今日は、本部海域の調査では今年初となる親子クジラ(母クジラと今年生まれの新生児)が確認されました。ザトウクジラは夏に餌を食べるためロシアやアラスカなどの冷たい海域へ、冬になると繁殖や子育てのためにフィリピン、沖縄、小笠原、ハワイなどの暖かい海域へ回遊することが知られています。沖縄美ら島財団では、海外の研究者とも協力してザトウクジラの回遊経路や海域間の交流などについても調べています。

 

 

2018.1.20

本日調査中にシンガーとして確認された個体

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: -
本 部: 7群11頭(親子クジラ:なし)
那 覇: 7群12頭(親子クジラ:3群)*提供情報

本日の調査では、ザトウクジラの鳴音録音を行いました。ザトウクジラのオスは、主に繁殖海域で、複雑な鳴き声「ソング(歌)」を発することで知られており、ソングを発しているオスは「シンガー(歌い手)」と呼ばれています。ソングを発する理由は、メスへの求愛、オス同士の牽制など諸説ありますが、まだはっきりとしたことはわかっていません。調査では、観察するすべての群れについて、水中マイクを使ってソングを発しているかどうかの調査(通称:ソングチェック)を行っています。シンガーは1頭でいる時にソングを発していることが多いと言われていますが、これまでの調査では2頭以上の群れでも時々ソングが確認されることがわかっています。

 

 

2018.1.18

伊江島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: -
本 部: 8群14頭(親子クジラ:なし)
那 覇: 2群4頭(親子クジラ:なし)*提供情報

慶良間海域での調査に続き、本日より本部・伊江島周辺海域での調査を開始しました。今日の調査では、伊江島南西の沖合に計14頭のザトウクジラを確認することができました。シーズン初旬としては予想外に多い発見数に、調査員一同嬉しい悲鳴をあげたスタートとなりました!

 

 

2018.1.14

慶良間海域での調査の様子

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: 1群3頭(親子クジラ:なし)
本 部: 3群5頭(親子クジラ:なし)*提供情報
那 覇: 4群6頭(親子クジラ:なし)*提供情報

今年もザトウクジラ調査を開始しました!当ページでは、昨年に引き続き沖縄海域で確認されたザトウクジラの発見情報を随時報告していく予定です。本日の那覇、本部海域の発見情報は、ホエールウォッチング事業者(沖縄中南部ホエールネットワーク、沖縄北部ホエールウォッチング協会)の皆様よりご提供いただきました。いつも本当にありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします!

 

 

ザトウクジラとは

ザトウクジラは体長12~14m、体重30~40tほどになる大型ヒゲクジラ類の一種で、頭部にみられるこぶ状の突起や長い胸びれが特徴です。世界中の海に生息していますが、季節ごとに餌場と繁殖場を回遊しており、とくに北太平洋では、夏になるとロシアやアラスカなどの冷たい海でエサを食べ、冬になるとハワイ、メキシコ、沖縄、小笠原などの暖かい海で繁殖・子育てをします。沖縄沿岸では例年12月終わりごろから4月の初めにかけてよく観察され、慶良間諸島、本部半島周辺、那覇市周辺などで本種を対象としたホエールウォッチングツアーが盛んに行われています。

ザトウクジラ

尾びれ写真を使った個体識別

ザトウクジラは尾びれ腹面の模様や形状が人間の指紋のように1頭1頭異なります。尾びれの色が真っ白いもの、真っ黒いもの、白黒混ざったものや、同じ黒い尾びれでも後縁のギザギザの形状が各個体で異なるなど様々です。この特徴を生かし、世界各地でザトウクジラの尾びれ写真を使用した個体識別が行われています。

ザトウクジラ調査
尾びれ写真を使った個体識別

美ら島財団のザトウクジラ調査

当財団では沖縄のザトウクジラの資源状態や生態を把握するため、20年以上にわたり調査を継続しています。慶良間諸島周辺や本部半島周辺で収集した尾びれ写真の個体識別により、これまでに約1,500頭を識別しています(2018年現在)。この情報をもとに来遊頭数の推定を行ったり、国内外の研究者や地元の方々と協力しながら回遊経路の解明に努めています。また、その調査結果を地元のホエールウォッチング事業者の方々や子供たちに伝える活動なども行っています。

  • 美ら島財団のザトウクジラ調査
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お問い合わせ先
総合研究センター 動物研究室
TEL:0980-48-2266 / FAX:0980-48-2200

 

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