スマートフォンサイトはこちら

ホーム総合研究センター海洋生物の調査研究 > ザトウクジラ調査

沖縄美ら島財団総合研究センター[美ら島研究センター]

海洋生物の調査研究

ザトウクジラ調査

ザトウクジラ調査

ザトウクジラは夏に餌を食べるためロシアやアラスカなどへ、冬になると繁殖や子育てのため沖縄や小笠原、ハワイなどへ回遊を行います。沖縄周辺では例年12月終わりから4月はじめ頃にかけて本種を対象としたホエールウォッチングが行われており、ザトウクジラは冬季観光産業を支える重要な資源となっています。当財団では国内外の研究者や地元の方々と協力し、ザトウクジラの生態や資源状態を調査しています。

新着情報

2018.3.29

北へ向かって泳ぐザトウクジラ 備瀬崎北沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:-(3/27で調査終了)
本 部:3群5頭(親子クジラ:なし)
那 覇:1群5頭(親子クジラ:なし)

本日で今シーズンのザトウクジラ調査も最終日となりました。これから来年のザトウクジラの来遊シーズンまでに、今シーズン撮影した写真と過去に個体識別された約1500頭分の写真とを照合していきます。今年も、那覇周辺海域の発見情報や尾びれ写真等をご提供頂いた中南部ホエールネットワークの皆様、本部周辺海域の発見情報など多くのご協力を頂いた沖縄北部ホエールウォッチング協会の皆様、その他ご協力頂いた座間味島、那覇市、恩納村、伊江村、本部町の皆様、調査にご協力頂いた調査船の船長、調査員の皆様、本当にありがとうございました!

 

 

 

2018.3.28

本日観察された親子クジラ 水納島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:-(3/27で調査終了)
本 部:4群7頭(親子クジラ:2群)
那 覇:1群1頭(親子クジラ:なし)

3月も残すところあと数日となり、沖縄のザトウクジラ来遊シーズンもいよいよ終盤です。発見報告からも、徐々にその頭数が減少してきているのがわかります。クジラの数が少なくなってくると、日々の探鯨にも大変苦労しますが、沖縄では、各事業者の皆さん、調査隊ともに随時クジラの発見場所や頭数について情報を共有しながら、協力して探鯨、観察を行っています。皆様いつもありがとうございます。

 

 

 

2018.3.27

ザトウクジラのペダンクルスラップ

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:2群2頭(親子クジラ:なし)
本 部:4群6頭(親子クジラ:2群)
那 覇:3群6頭(親子クジラ:3群)*提供情報

3月終盤にさしかかり、気温も最高24度と暖かい1日でした。近日の調査では、1頭で比較的速く移動するクジラが多く確認されています。これまでの研究結果から沖縄本島周辺海域では、2月の来遊ピークを過ぎ、3月に入ると徐々に2頭群や3頭群以上の発見が減っていくことがわかっています。特に、3月末は1頭群の発見が多くなり、そのほとんどがオスであることもわかっています。

 

 

 

2018.3.26

左からエスコート、母、新生児

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:2群3頭(親子クジラ:なし)
本 部:6群11頭(親子クジラ:2群)
那 覇:4群5頭(親子クジラ:1群)*提供情報

本日の本部海域では、親子クジラにエスコートと呼ばれる雄クジラが同伴する群が2組確認されました。エスコートという名からは、親子を見守る父クジラのような印象を受けますが、実際にはそうでなく、母クジラ(雌)との交尾の機会を狙っている雄クジラだといわれています。本日のエスコートは、親子と少し離れた場所で比較的穏やかに親子を追いかけている様子が観察されました。

 

 

 

2018.3.25

識別番号:R-408 伊江島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:2群4頭(親子クジラ:1群)
本 部:3群6頭(親子クジラ:なし)
那 覇:3群3頭(親子クジラ:なし)*提供情報

本日の調査では写真のクジラ(識別番号:R-408)が確認されました。この個体は、2002年に沖縄で初確認されて以降、これまでに計5回確認されています。この個体は、昨日も本部海域で確認されており、その際は鳴き声を発するシンガーとして確認されました(※「シンガー」については1/20, 2/16の記事をご参照ください)。

 

 

 

2018.3.24

ヘッドスラップするザトウクジラ

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:-
本 部:7群7頭(親子クジラ:なし)
那 覇:5群8頭(親子クジラ:1群)*提供情報

本日の調査では”ヘッドスラップ(頭部を海面に打ち付けるような行動:写真参照)“が観察されました。ザトウクジラはヘッドスラップの他にも、”ブリーチ(ジャンプ)”や”ペックスラップ(胸びれを海面に叩きつける行動)”など様々な行動をとることで知られています。その理由は、寄生虫を落とすため、コミュニケーションをとるため、攻撃のため、など諸説唱えられていますが、実はまだはっきりとは解明されていません。 このような謎めいた大迫力のアクションが見られることも、ホエールウォッチングの醍醐味のひとつです。

 

 

 

2018.3.20

伊江島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: 1群2頭(親子クジラ:1群)
本 部: 7群11頭(親子クジラ:なし)
那 覇: 9群14頭(親子クジラ:1群)*提供情報

ザトウクジラがブリーチ(ジャンプ)やテールスラップなどの激しい行動を行った後、クジラの体表から剥がれ落ちた皮膚が水面に浮いていることがあります。実は、このザトウクジラの皮膚は貴重な情報の宝庫なのをご存知でしょうか。例えば、これらの皮膚をDNA解析することによって、その個体の性別がわかります。さらに、その遺伝的な情報をもとに、沖縄、小笠原、ハワイなどに来遊するザトウクジラの遺伝的な近さを知ることもできます。そのため、私たち調査隊は、ブリーチなどの行動を観察した後はいつも目を皿のようにしてこの貴重な「宝物」を海面に探しているのです。

 

 

 

2018.3.19

本日撮影された6頭分の尾びれ写真

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:-
本 部: 5群9頭(親子クジラ:2群)
那 覇: 5群9頭(親子クジラ:2群)*提供情報

本日の本部海域の調査では、黒い尾びれの個体が多く確認されました(尾びれの色に関する詳細は1/28の記事を参照)。当財団では、撮影した尾びれ写真を名刺ほどの大きさに印刷し、過去に撮影された約1500個体分の写真と照合を行っています。特に黒い尾びれの個体を見分ける際は、鉛筆など尖ったものを用いて、後縁のギザギザを一つずつ「上がって、下がって、上がって、下がって・・・」と根気よくなぞりながら写真を見比べます。一見簡単そうに聞こえる照合作業ですが、実際には大変集中力の必要な作業です。

 

 

 

2018.3.15

国頭村の沖で観察された親子クジラ

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:5群5頭(親子クジラ:なし)
本 部:7群10頭(親子クジラ:1群)
那 覇:4群8頭(親子クジラ:2群)*提供情報

15日の調査では、ウミガメ調査も兼ねて本部半島~辺戸岬周辺の沖縄本島北側の海域で調査を行いました。その結果、古宇利島から辺戸岬周辺海域にかけて、予想以上に多くのザトウクジラが観察されました。繁殖シーズンも後半に入り、そろそろクジラ達も北の摂餌海域へ向けて移動を始めているのかもしれません。

 

 

 

2018.3.14

識別番号R-210 伊江島北西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:6群11頭(親子クジラ:2群)
本 部:5群11頭(親子クジラ:なし)
那 覇:9群17頭(親子クジラ:なし)*提供情報

本日の本部海域の調査では、2/24に同じく本部海域で確認された写真のクジラ(識別番号R-210:オス)が再確認されました。このように、シーズン中に日をまたいで同じクジラを再確認することは決して珍しいことではありません。今回のように、数日後に同じ海域で再確認されることもあれば、少し離れた慶良間や那覇、時には奄美大島近海で再確認されることもあります。これまでの研究結果から、オスクジラはメスクジラに比べてより活発に海域間を移動する傾向があり、一方で子クジラを伴った母クジラは同じ海域に留まる傾向が強いことがわかっています。オスクジラはより多くの交尾機会を得るために、母クジラは子育てに専念しているためではないかと考えられています。

 

 

 

2018.3.13

本日発見されたハリセンボンの群れ

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:7群7頭(親子クジラ:なし)
本 部:7群10頭(親子クジラ:1群)
那 覇:8群15頭(親子クジラ:3群)*提供情報

本日は一日を通して穏やかな海况での調査となりました。今日のように海の凪いだ日は、いつもの調査では発見できないような様々な生き物を目にすることもあります。当財団のザトウクジラ調査では基本的には鯨類を対象として写真撮影や行動の観察等を行っていますが、普段見かけない生物などを見つけた際には、その記録等も行い、沖縄近海の生物相の把握に役立てています。

 

 

 

2018.3.11

識別番号R-299 伊江島西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:-
本 部:6群8頭(親子クジラ:1群)
那 覇:6群8頭(親子クジラ:1群)*提供情報

本日の本部海域では、写真のクジラ(識別番号:R-299)が確認されました。この個体は、2000年に沖縄で初確認されて以降、計12回観察されており、2010年には奄美の周辺でも確認されています。尾びれ写真を使った個体識別により、同じクジラが異なる場所で確認されていることが明らかになれば、回遊経路や生息範囲を知る手がかりとなります。

 

 

 

2018.3.4

濃霧の中の親子クジラ

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:-
本 部:9群16頭(親子クジラ:2群)
那 覇:4群8頭(親子クジラ:1群)*提供情報

本日の午前中は、この海域には珍しく海上に濃霧が立ち込め、一時はクジラを探すのが大変困難な状況でした。当財団では、日頃から地域のホエールウォッチング事業者の皆さんと連絡を取りあい、クジラ発見情報をリアルタイムで共有しながら、お互いに協力しあって調査を実施しています。そのため今日のようにクジラの発見が難しい状況でも、無事にクジラを発見し調査を実施することができました。皆様いつもご協力ありがとうございます!

 

 

 

2018.3.2

本日伊江島北西沖で観察されたメスクジラ

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:-
本 部:10群16頭(親子クジラ:1群)
那 覇:6群11頭(親子クジラ:4群)*提供情報

3月に入り、沖縄周辺海域ではザトウクジラの来遊最盛期を迎えていますが、ここ数日はクジラの発見数が減少傾向にあります。これまでの研究結果から、沖縄周辺海域では3月初旬~下旬にかけて徐々にメスクジラの数が減少することがわかっています。この頃から、交尾を終えたメスクジラは徐々に沖縄を離れ、餌場であるロシア周辺海域等への北上をはじめていると考えられています。

 

 

 

2018.2.27

水納島南沖で確認された親子

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:7群16頭(親子クジラ:3群)
本 部:11群20頭(親子クジラ:2群)
那 覇:5群8頭(親子クジラ:1群)*提供情報

1月下旬に開始した今シーズンのザトウクジラ調査では、本日までにのべ170個体の尾びれを撮影しました。このような尾びれデータを用いた個体数推定の分析結果から、例年沖縄本島周辺海域には約1000頭のザトウクジラが来遊していることがわかっています。調査期間も残り1ヶ月となりましたが、引き続きデータ収集に尽力したいと思います。

 

 

 

2018.2.24

個体識別番号:R-210 伊江島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:-
本 部:5群8頭(親子クジラ:1群)
那 覇:6群13頭(親子クジラ:5群)*提供情報

本日の本部海域では、写真のクジラ(識別番号:R-210)が確認されました。この個体は、1997年に沖縄で初確認されて以降、これまでに16回確認されています。そのうち5回は鳴き声を発するシンガーとして確認されていることから、オスのクジラであることが分かっています(※「シンガー」については1/20, 2/16の記事をご参照ください)。今日は2頭でのんびり泳いでいる様子が観察されました。

 

 

 

2018.2.20

伊江島北西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: 6群11頭(親子クジラ:3群)
本 部: 12群20頭(親子クジラ:1群)
那 覇: 8群16頭(親子クジラ:2群)*提供情報

ここ数日の調査では、クジラがよく観察されるポイントで同時に6~7群が確認されることもあり、その数が日に日に増えてきているのを実感します。これまでの調査から、沖縄周辺海域でザトウクジラがみられる12月後半~4月前半の期間のうち、特に2月下旬がザトウクジラの来遊最盛期であることがわかっています。今がホエールウォッチングにも最適な時期ですので、ぜひ皆さんもツアーに参加して実際にザトウクジラを観察してみてはいかがでしょうか!

 

 

 

2018.2.18

識別番号:R-115 伊江島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: -
本 部: 17群25頭(親子クジラ:2群)
那 覇: 11群19頭(親子クジラ:なし)*提供情報

本日の調査では、個体識別番号:R-115が確認されました。この個体は、94年に沖縄周辺海域で確認されて以降、今年も含めると計19回、24年に渡ってその姿が確認されています。また、2001年以降は度々シンガーとしても確認されていることから、オスクジラであることがわかっています。本日もシンガーとして確認されたため、ソングの録音を行いました。

 

 

 

2018.2.16

船上でソングを録音する様子

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:12群19頭(親子クジラ:4群)
本 部:14群23頭(親子クジラ:1群)
那 覇: 8群16頭(親子クジラ:1群)*提供情報

本日の調査では、昨日に引き続き個体識別番号R-80が確認されました。このクジラは、今日は1頭でソングを発していたため、ソングの録音も行いました。ザトウクジラのソングは、低い音から高い音まで様々な音の組み合わせで構成されており、10~20分程の周期で歌のように同じ構造を繰り返すことがわかっています。そのため調査でソングを録音する際には、少なくとも20~30分以上録音をすることで、一周期分のソングを記録するようにしています。

 

 

 

2018.2.15

識別番号:R-80 伊江島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:10群21頭(親子クジラ:なし)
本 部:12群22頭(親子クジラ:なし)
那 覇: 5群12頭(親子クジラ:2群)*提供情報

本日の本部海域の調査では、写真のクジラ(識別番号:R-80)が確認されました。この個体は、1993年に慶良間海域で最初に確認されて以降、94、99、01、02、04~と、今年も含めると計18回、25年に渡って沖縄本島周辺海域でその姿が確認されています。このクジラは、2011、2014年にシンガーとして確認されていることから、オスクジラであることがわかっています。(シンガーについては、1/20の内容をご参照ください。)

 

 

2018.2.14

調査船に「たっくわる」クジラと観察する船長

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:11群21頭(親子クジラ:1群)
本 部: 8群17頭(親子クジラ:1群)
那 覇: 7群14頭(親子クジラ:4群)*提供情報

本日の調査では、調査船に「たっくわる」クジラに遭遇しました。「たっくわる」とは、沖縄の方言で「くっつく」という意味を表します。今日遭遇したクジラは、エンジンを停めて停船している調査船のすぐ真横に浮上したり船の下をくぐったりして、しばらくの間船の周りに留まっていました。稀にしか見ることのできないこのクジラの行動に、クジラを見なれたはずの調査船の船長も夢中になってクジラを観察していました。

 

 

2018.2.9

調査中に発見したオキゴンドウ

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:12群21頭(親子クジラ:1群)
本 部:10群29頭(親子クジラ:なし)
那 覇:8群18頭(親子クジラ:1群)*提供情報

今日は、伊江島北西沖を調査中に1頭のオキゴンドウを発見しました。オキゴンドウは、通常数頭から数十頭の群れを作る、全長5m前後のハクジラの仲間です。ここ数日、ホエールウォッチング事業者の皆様からも本部海域周辺でのオキゴンドウの目撃情報が寄せられていたため、このオキゴンドウの周辺にも仲間の群れがいたのかもしれませんね。こうしたザトウクジラ以外の鯨類との遭遇も調査中の楽しみのひとつです。

 

 

2018.2.8

伊江島北西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間:7群15頭(親子クジラ:2群)
本 部:11群21頭(親子クジラ:なし)
那 覇:7群13頭(親子クジラ:3群)*提供情報

本日の本部海域の調査では、4頭群が確認されました。沖縄周辺で観察されるザトウクジラの群の頭数は、2頭、1頭、3頭…の順に多く、稀に10頭ほどの群れが確認されることもあります。数日間続けて同じ個体同士が一緒にいることもありますが、多くの場合は、数時間、数日間のうちに離れ、また別の個体と群を形成していることが、これまでの調査からもわかっています。

 

 

2018.2.7

上:本日の写真、下:昨年の写真

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: -
本 部: 8群10頭(親子クジラ:なし)
那 覇: 4群13頭(親子クジラ:2群)*提供情報

全国的に寒い日が続いていますね。沖縄も最近は気温の低い荒天続きで、今日は待ちに待った10日ぶりの調査再開となりました。そんな本日の本部海域の調査では、写真のクジラ(識別番号:R-8)が確認されました。この個体は、尾びれ右側にアルファベットの「Z(ゼット)」のような模様があることから、広く「ゼット」の愛称で親しまれています。この個体は1991年に座間味で最初に確認されて以降、毎年のように沖縄周辺海域への来遊が確認されており、一昨年、昨年と伊江島の南西沖で確認されています。今日の調査では、尾びれを高く上げることがなく、その特徴である「Z」模様を見ることはできませんでしたが、その他の部分の尾びれの模様や特徴的な背びれの傷から「ゼット」であることが確認されました。

 

 

2018.1.28

白い尾びれのザトウクジラ 伊江島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: -
本 部: 4群8頭(親子クジラ:1群)
那 覇: 2群4頭(親子クジラ:なし)*提供情報

沖縄周辺は 天候、海況の安定しない日が続き、今日は一週間ぶりの調査再開となりました。本日の本部海域の調査では、写真のような白い尾びれのザトウクジラが観察されました。ザトウクジラの尾びれ腹側の模様は、このように真っ白なものから白黒混ざったもの、真っ黒なものまで個体によって様々です。この「尾びれ模様」を北半球と南半球で比べてみると、北半球の方が黒い尾びれのクジラが多いことがわかっています。その中でも、特に沖縄や小笠原、フィリピン周辺に来遊する個体の尾びれは黒い模様の割合が多いといわれています。

 

 

2018.1.21

並んで泳ぐ親子クジラ 水納島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: 8群22頭(親子クジラ:なし)
本 部: 5群9頭(親子クジラ:1群)
那 覇: 3群6頭(親子クジラ:なし)*提供情報

今日は、本部海域の調査では今年初となる親子クジラ(母クジラと今年生まれの新生児)が確認されました。ザトウクジラは夏に餌を食べるためロシアやアラスカなどの冷たい海域へ、冬になると繁殖や子育てのためにフィリピン、沖縄、小笠原、ハワイなどの暖かい海域へ回遊することが知られています。沖縄美ら島財団では、海外の研究者とも協力してザトウクジラの回遊経路や海域間の交流などについても調べています。

 

 

2018.1.20

本日調査中にシンガーとして確認された個体

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: -
本 部: 7群11頭(親子クジラ:なし)
那 覇: 7群12頭(親子クジラ:3群)*提供情報

本日の調査では、ザトウクジラの鳴音録音を行いました。ザトウクジラのオスは、主に繁殖海域で、複雑な鳴き声「ソング(歌)」を発することで知られており、ソングを発しているオスは「シンガー(歌い手)」と呼ばれています。ソングを発する理由は、メスへの求愛、オス同士の牽制など諸説ありますが、まだはっきりとしたことはわかっていません。調査では、観察するすべての群れについて、水中マイクを使ってソングを発しているかどうかの調査(通称:ソングチェック)を行っています。シンガーは1頭でいる時にソングを発していることが多いと言われていますが、これまでの調査では2頭以上の群れでも時々ソングが確認されることがわかっています。

 

 

2018.1.18

伊江島南西沖にて

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: -
本 部: 8群14頭(親子クジラ:なし)
那 覇: 2群4頭(親子クジラ:なし)*提供情報

慶良間海域での調査に続き、本日より本部・伊江島周辺海域での調査を開始しました。今日の調査では、伊江島南西の沖合に計14頭のザトウクジラを確認することができました。シーズン初旬としては予想外に多い発見数に、調査員一同嬉しい悲鳴をあげたスタートとなりました!

 

 

2018.1.14

慶良間海域での調査の様子

【本日のザトウクジラ発見報告】
慶良間: 1群3頭(親子クジラ:なし)
本 部: 3群5頭(親子クジラ:なし)*提供情報
那 覇: 4群6頭(親子クジラ:なし)*提供情報

今年もザトウクジラ調査を開始しました!当ページでは、昨年に引き続き沖縄海域で確認されたザトウクジラの発見情報を随時報告していく予定です。本日の那覇、本部海域の発見情報は、ホエールウォッチング事業者(沖縄中南部ホエールネットワーク、沖縄北部ホエールウォッチング協会)の皆様よりご提供いただきました。いつも本当にありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします!

 

 

ザトウクジラとは

ザトウクジラは体長12~14m、体重30~40tほどになる大型ヒゲクジラ類の一種で、頭部にみられるこぶ状の突起や長い胸びれが特徴です。世界中の海に生息していますが、季節ごとに餌場と繁殖場を回遊しており、とくに北太平洋では、夏になるとロシアやアラスカなどの冷たい海でエサを食べ、冬になるとハワイ、メキシコ、沖縄、小笠原などの暖かい海で繁殖・子育てをします。沖縄沿岸では例年12月終わりごろから4月の初めにかけてよく観察され、慶良間諸島、本部半島周辺、那覇市周辺などで本種を対象としたホエールウォッチングツアーが盛んに行われています。

ザトウクジラ

尾びれ写真を使った個体識別

ザトウクジラは尾びれ腹面の模様や形状が人間の指紋のように1頭1頭異なります。尾びれの色が真っ白いもの、真っ黒いもの、白黒混ざったものや、同じ黒い尾びれでも後縁のギザギザの形状が各個体で異なるなど様々です。この特徴を生かし、世界各地でザトウクジラの尾びれ写真を使用した個体識別が行われています。

ザトウクジラ調査
尾びれ写真を使った個体識別

美ら島財団のザトウクジラ調査

当財団では沖縄のザトウクジラの資源状態や生態を把握するため、20年以上にわたり調査を継続しています。慶良間諸島周辺や本部半島周辺で収集した尾びれ写真の個体識別により、これまでに約1,500頭を識別しています(2018年現在)。この情報をもとに来遊頭数の推定を行ったり、国内外の研究者や地元の方々と協力しながら回遊経路の解明に努めています。また、その調査結果を地元のホエールウォッチング事業者の方々や子供たちに伝える活動なども行っています。

  • 美ら島財団のザトウクジラ調査
  • 美ら島財団のザトウクジラ調査
  • 美ら島財団のザトウクジラ調査
お問い合わせ先
総合研究センター 動物研究室
TEL:0980-48-2266 / FAX:0980-48-2200

 

ページTOPへ