プレスリリース
2017.06.09
一般財団法人 沖縄美ら島財団(沖縄県本部町)の研究グループは、海洋博公園に生息するヤシガニの生息実態調査を2006年から継続しており、2017年5月13日に11年前に確認された個体を再び確認しました。甲殻類を11年間追跡できた例は、世界的にも無く、寿命の長いヤシガニの生態解明に役立つと期待されます。
当研究グループはこれまでの調査により、ヤシガニの甲殻の模様が脱皮を経ても変化しないことを確認しています。
そして、この甲羅模様の照合によって個体識別を行い、個体情報を蓄積することにより、成長や移動などの様々な生態を明らかにしてきました。
個体情報の蓄積は現在も継続しており、2017年5月13日に実施された「海洋博公園ナイトツアー」で確認された1匹のヤシガニが、調査を始めたばかりの11年前に記録された個体(シリアルナンバー#0602)であることが分かりました。
岡 慎一郎(おか しんいちろう)
博士(理学)。一般財団法人 沖縄美ら島財団 総合研究センター 動物研究室 係長。専門は水生生物の生活史研究。
資料ダウンロード | 追跡11年! 海洋博公園のヤシガニ |
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