1. 4)沖縄美ら島財団 寄附講座
沖縄美ら島財団総合研究所

普及啓発の取り組み

4)沖縄美ら島財団 寄附講座

板井英伸*1

1.はじめに

沖縄県における高等教育を支援することを目的に、平成27年度より県内の大学において寄附講座を開講している。前年度に引き続き、公立大学法人名桜大学と国立大学法人琉球大学で開講した。

2. 実施報告

1)実施内容

昨年度同様、名桜大学では卒業単位に含まれる選択科目講座「沖縄理解特別講義」の一講座として開講した。また、琉球大学においても全学部生を対象とした選択科目講座「琉大特色 地方創生科目」として実施した。名桜大学では「沖縄の動植物と文化」、琉球大学では、これに「産業振興」をテーマに加え、各大学ともに前期日程(平成31年4月~令和元年7月)で開講し、各15回の講義を行った。
講座では海洋博公園、沖縄美ら海水族館、首里城公園などの施設管理や、亜熱帯性動植物および歴史文化の調査研究に携わってきた当財団の職員が講師(写真-1、2)となり、各事業の成果等、具体的な事例を含めて講義することで沖縄の自然環境および歴史文化への理解を促した。各回の講師と講義内容は表-1のとおりである。

2)実施結果

学生の登録数は名桜大学で約117名(前年比62名増)、琉球大学では、114名(同50名減)であった。名桜大学では受講希望者の増加のため、第2回目の講義から教室を同大学最大の講堂に変更した(写真-1、2)。両大学ともに期間を通して欠席者も少なく、受講態度も良好であった。
今後の実施にあたっては、大学側との連携をより強化し、講義の周知徹底と充実を図る。

  • 写真-1 第1回目の寄附講座の様子(名桜大学)
    写真-1 第1回目の寄附講座の様子(名桜大学)
  • 写真-2 第2回目以後の様子(名桜大学)
    写真-2 第2回目以後の様子(名桜大学)

3.外部評価委員会コメント

講座の内容は充実しており、ある程度の提携は出来上がっているが、受講者の積極的な参加意欲を高めるためには、財団施設の見学研修や、学生のグループ学習・調査発表等の講義形態を工夫されたい(池田顧問:琉球大学 名誉教授)。

表-1 平成31年度寄附講座 講義内容一覧

名桜大学「沖縄理解特別講座」

琉球大学「地域資源活用論 」


*1普及開発課

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