亜熱帯性植物の調査研究
赤井賢成*1
2017年5月から2017年12月の間、久米島、宮古島、南大東・北大東島、渡嘉敷島、小浜島、沖縄本島の水田とその周辺及び塩湿地を年1~3回踏査し、希少植物の生育状況を中心に情報収集を行った。本報では、調査結果の概要について報告する。
初記録の植物として、カワツルモ科のカワツルモ属sp.1(写真-1-①)、タヌキモ科のミカワタヌキモ(写真-1-②)及びトチカガミ科のイバラモ属sp.を確認した。
初記録の植物として、カワツルモ科のカワツルモ属sp.2(写真-1-③)及びトチカガミ科のイバラモ属sp.を確認した。
初記録の植物として、タデ科のホソバノウナギツカミを確認した。
初記録の植物として、カヤツリグサ科のカヤツリグサ属sp.を確認した。
初記録の植物として、トチカガミ科のイバラモ属sp.を確認した。本属は沖縄県では初めての記録である。
初記録の植物として、トチカガミ科のイバラモ属sp.及びセキショウモ属sp.(写真-1-④)を確認した。
カワツルモ科のカワツルモ属sp.1及びsp.2ならびにトチカガミ科のイバラモ属sp.及びセキショウモ属sp.は、今後、本属の専門家による同定を依頼し種名を確定していく。また、これらが希少植物や新植物であった場合には、生息域外保全、生息域内保全を実施していくと共に、外来種であった場合には防除を検討する。種名が確定した段階で学会発表、学会誌への投稿を行い、研究成果を自然環境の保全や普及啓蒙活動に役立てていく。
*1植物研究室
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