普及啓発の取り組み
篠原礼乃*1・前田好美*1・宮城幸織*1
財団では、自然環境保全、環境問題への対応、地域連携強化を積極的に実施し、公益法人としての更なる社会貢献を果たすことを目的とした事業展開を行っている。その一つが、地域連携事業として行っている「環境保全活動支援 エコクーポン事業」であり、平成20年度より継続実施している。本事業の主たる業務内容は、沖縄本島北部地域及び周辺離島において「希少動植物の保護」「海岸清掃」「赤土流出抑制」に関する実践的活動などを2時間以上実施した団体に対し、活動参加者1名当たり1枚のエコクーポン(沖縄美ら海水族館入館チケット交換券/有効期限1年)を発行するものである。
沖縄県北部地域及び周辺離島に「活動の本拠地」を有し、環境保全活動を行っている特定非営利活動法人、法人格を持たない任意団体又は非営利の民間団体とした。
営利活動、政治活動又は宗教的宣伝活動を主たる目的としている団体及び公共の福祉に反した活動を行う団体等については、支援対象としていない。
今年度は5団体7件の申請にエコクーポンの 提供(発行枚数は918枚)を行った。活動内容は4市町村(名護市、本部町、大宜味村、国頭村)における海岸清掃や赤土流出対策のための植物の植栽・育樹活動、また鳥獣保護活動であった。
支援団体名:豊川区婦人会
支援活動名:垣ノ内区海岸清掃活動
活動場所:本部町字石川 垣ノ内漁港周辺海岸
活動日時:平成26年6月8日 9:00~11:30
参加者数:33名
活動概要:
垣ノ内地区のビーチに漂着したゴミの清掃活動を行った。2時間半の活動で、ビニール、発砲スチロール、ペットボトルなどのプラスティック類のゴミを45Lゴミ袋40袋分と缶や瓶など3袋分を回収した。活動団体の豊川区婦人会から、本活動で地域の自然環境を住民自らの活動を通して守っていくことの大切さを実感できた点や、海洋を浮遊するごみが生物に及ぼす影響、砂浜に生育する植物についても学んだといった成果が報告された。
支援団体名:名護市済井出区公民館
支援活動名:赤土等流出防止対策グリーンベルト植栽活動
活動場所:名護市済井出 サトウキビ農地周り
活動日時:平成26年12月27日 13:10~15:20
参加者数:43名
活動概要:
赤土等の流出防止対策の普及啓発から持続的な活動へと繋げ、地域の財産である美ら海の保全と農地の耕土流出防止を目的に名護市済井出区の地域で赤土流出が顕著となっているサトウキビ農地にて、グリーンベルト植栽(約80m)の作業を行った。植栽としてベチバー400束(4株/束)を20cm間隔で一条植えを行い、その後、植栽場所の側溝清掃作業を行った。
表-1 平成26年度 環境保全活動支援エコクーポン事業 実績
*1 普及開発課
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