1. 4)講師派遣の実施結果
沖縄美ら島財団総合研究所

普及啓発の取り組み

4)講師派遣の実施結果

篠原礼乃*1・宮城幸織*1・永田俊輔*1

1.はじめに

当財団では、地域連携や人材育成を目的として県内および県外の学習施設や教育機関等から依頼を受け、当財団職員を講演等の講師として派遣し、亜熱帯性動植物に関する調査研究の成果等の知識の普及に取り組んでいる。

2.H26年度講師派遣実績

1)派遣数及び派遣先(実施場所)

当財団職員の講演等への派遣数は、36回であり、31団体から依頼があった。講演や野外学習等の受講者は、3,244名で、主な派遣先は、本部町(12件)、名護市(8件)、那覇市(5件)であった。

県内:32件、県外:4件
※詳細については、実績一覧を参照。

2)対象

小中学校や高校、大学等の教育機関での講師を務めたほか、保育園や学童、名護博物館や名護市国際海洋環境情報センターからの依頼等を受け、幼児から一般の大人まで幅広い年齢層を対象に行った。

3)内容

亜熱帯性動植物に関する講演や当財団が受託管理運営を行う中で培った知識や経験を基にする講演内容となった。海生動物に関する講演では、ウミガメ、サンゴ、イノーの生き物の形態や生態の特徴等について解説を行った。また、沖縄美ら海水族館の飼育・展示に関する講演や水族館獣医師の仕事内容を紹介する講演等を行った。植物に関する講演では、主にランの特徴や栽培方法、その希少性等について講演を行った。

講師派遣依頼の中には、総合研究センターや海洋博公園内の施設を利用した研修や教育プログラム等の受け入れの依頼(9件)があり、海洋博公園内での実施に関しては、公園を管理する国営公園管理部との調整の上、総合研究センターのスタッフが講師となって実施を行った。

幾つか例を挙げると、名桜大学からの依頼では、名桜大学中学生宿泊プログラムの参加者を対象とし、プログラムの一環として総合研究センターにて水族館飼育員の仕事について講話を行った。また、浦添市のてだこ学園大学院からの依頼では、都市緑化植物園にてラン類の樹木等への着生方法の解説や県内ラン愛好家のランの栽培状況等を紹介した。

4)今後の展開

図-1 「名桜大学中学生宿泊プログラム」講話の様子
図-1 「名桜大学中学生宿泊プログラム」講話の様子

地域連携や人材育成を目指し、外部団体からの講演等の依頼を今後も継続し当財団の亜熱帯動植物に関する調査研究成果等を社会に広く発信する。

今後の展開として、当財団が実施可能な講演・講義内容のメニュー作成やホームページへの公開等、外部の方々が利用しやすい仕組みの導入を検討したい。



*1 普及開発課

ページトップ