亜熱帯性植物の調査研究
Sabine Scheucher*1
全国的な食に対する安全志向が高まる中、無肥料、無農薬をかかげた有機栽培が注目されている。沖縄県の高温多湿な気候は病虫害が発生しやすいため、生産性が低くなることも多く、有機栽培が難しいと言われている。 そこで、沖縄での島野菜・ハーブ類等を用いた有機栽培の可能性について調査、検討を行う。
既存の島野菜・ハーブ類のプランター栽培及び露地での有機栽培試験を行い、結果を整理した。
481プランターで有機栽培種数(48種)、露地栽培での有機栽培種数(64種)について調査しました。土壌は赤土でした。
今までの結果について:ハーブ、葉野菜、根菜と果物は有機栽培で通年育ちました。マーチ(わら)、堆肥(生ごみ、腐葉土、ヤキの糞で作った)、自然農薬(二―ム油)及びネットは役に立ちました。沖縄でフルーツの露地栽培はチャレンジです。風と塩害に強い種類だけうまく育ちます。
12月9日に3種類のフルーツの種を蒔きましたが発芽しませんでした(パパイヤ、Carica papaya Mamao Formosa; パッションフルーッ、 Passiflora edulis Maracuja Yamato, Passiflora edulis Maracuja amarelo)。種はブラジルから輸入されたので新鮮ではないかもしれません。
1月3日にサンチュとフダンソウを蒔きました。発芽期間(6-12日)と苗の成長は正常です。
しかしそのピートの鉢では根が伸びにくいので苗の成長に影響が出ます。
さらに1月3日にグッドキングへンリー(Chenopodium bonus-henricus)の苗をピート鉢に入れまして、1月20日に大鉢に入れ替えました。苗の成長は正常です。
*1研究第ニ課
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