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  1. 6)環境保全活動支援エコクーポン事業
沖縄美ら島財団総合研究所

普及啓発の取り組み

6)環境保全活動支援エコクーポン事業

板井英伸*1

1.はじめに

当財団では、平成20年度より、市民による環境保全活動の支援および地域との連携強化による社会貢献を目的として「環境保全活動支援 エコクーポン事業」を実施している。
これは沖縄県内において「希少動植物の保護」「海岸等清掃」「赤土流出抑制」などに関する実践的活動を2時間以上実施した団体に対し、参加者1名当たり1枚のエコクーポン(沖縄美ら海水族館入館チケット/有効期限1年)を発行するというものである。

2.本年度の試み

今年度は昨年度までと同様、財団HPに告知を掲載し、県内図書館などにチラシを配布したほか、財団の地域貢献の一環として、特に本部町や名護市など周辺市町村への周知を行った。特に本部町では区長会にも担当職員が出席し、周知を図った。
また、新型コロナウイルス感染症拡大をうけて水族館が臨時休館した期間への対応として、発行済みエコクーポンの有効期限の延長対応を継続した。加えて今後も本事業を継続するために、エコクーポンの追加印刷を発注した。
なお本事業では、支援団体の要望に応じて活動現場へ職員を派遣し、自然環境の問題や生き物に関する普及啓発活動も行ってきた。今年度は利用がなかったが、引き続きその告知も行い、利用を促進する。

3.支援実績

1) 令和3年度支援実績
今年度は9団体の申請に対し、541枚のエコクーポンを発行した。これは件数で前年比69.2%、枚数で98.2%となる。活動内容は4市町村(本部町、名護市、東村、恩納村)における海岸清掃であった。
なお、エコクーポンを利用して100人が沖縄美ら海水族館および記念公園に入館したほか、美ら島自然学校、記念公園を活動場所にすることにより、財団の関連施設への誘客にも貢献した。
また、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のための緊急事態宣言発出により、申請した9団体中4団体が実際の活動を中止または延期している。

2)活動実績(一部)
○事例1
支援団体名:NPO法人 東村観光推進協議会
支援活動名:海岸清掃
活動場所:東村内海岸(平良区、慶佐次区)
活動日時:令和3年11月23日10:00~12:00
参加者数:58名
活動概要:地域のNPO法人が村役場及び村内企業、自治会などと協力しながら実施した事例。参加者の属性が幅広く、地域挙げての活動となった事例(写真-1~3)。

4.外部評価委員会コメント

環境保全の意識高揚の成果をあげるとともに、そのクーポンを活用して財団関連施設を利用するなど目標を達成したといえる(須藤顧問:堺市博物館 館長)。

  • 写真-1 活動状況(清掃前)
    写真-1 活動状況(清掃前)
  • 写真-2 活動状況(清掃後)
    写真-2 活動状況(清掃後)

写真-3 活動状況(NPO法人 東村観光推進協議会)
写真-3 活動状況(NPO法人 東村観光推進協議会)

表-1 令和3年度 環境保全活動支援エコクーポン事業 実績
表-1 令和3年度 環境保全活動支援エコクーポン事業 実績


*1普及開発課

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