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ホーム総合研究センター平成25年度 事業年報 > 2)専門家講習会・講演会の実施結果

沖縄美ら島財団総合研究センター[美ら島研究センター]

普及啓発の取り組み

2)専門家講習会・講演会の実施結果

篠原礼乃*1・永田俊輔*1

1.はじめに

亜熱帯性動植物に関する普及啓発事業の一環として、専門家を対象とした講習会・講演会、一般を対象とした講演会を開催した。平成25年度は専門家向け講演会を2件、専門家向け講習会を2件、一般向け講演会・講習会を5件、沖縄の天然記念物シリーズ講演を4件開催した。以下に実施結果を報告する。

2.実施結果

1)専門家向け講演会(2事業)

(1) 魚類に関する講演会「魚のオスとメスはどうやって決まるのか?」

講師
中村 將(財団参与)
実施日
平成25年10月19日(土)
実施場所
総合研究センター 視聴覚室

魚類の性決定の仕組みについて、最近の調査研究の成果を踏まえた内容で講演が行われた。参加者には大学で研究を行う学生の方々が多く、講義終了後には講師を囲み意見交換が行われた。

(2) サンゴシンポジウム「サンゴの移植⑧~環境教育に活かすサンゴの移植活動~」

実施日
平成25年12月5日(木)
実施場所
総合研究センター 視聴覚室および会議室
共催
名桜大学総合研究所
後援
沖縄県、沖縄県サンゴ礁保全推進協議会、日本サンゴ礁学会サンゴ礁保全委員会

開会挨拶、趣旨説明に引き続き、2題の基調講演を行った。まず、中野 義勝氏(琉球大学熱帯生物圏研究センター)による「サンゴ礁保全ツールとしてのサンゴ移植における環境学習の意義とあり方」の講演を行い、次に、Rahmadi Prasetyo氏(Dhyana Pura University)による「Coral transplantation studies and activities for environmental education in Bali, Indonesia」の講演を行った。その後、下記のとおり6件の事例報告を行った。

  • 比嘉義視(恩納村漁協):サンゴの移植活動の環境教育への活用
  • 金城浩二(海の種):海の種が取り組むサンゴの移植活動を介した環境教育
  • 上原 直(グローイングコーラル):いろんな方々に参加してもらえるサンゴの移植活動
  • 照屋愛子(沖縄県水産課):沖縄県漁業調整規則について
  • 神谷大二郎(沖縄県自然保護課):サンゴの移植に対する期待と課題-課題解決のための県の取り組み-
  • 西平守孝(財団参与):サンゴの移植を活かしたサンゴ・サンゴ礁・自然の環境学習の支援

事例発表後に基調講演講師及び事例発表者(計8名)による総合討論を行った。また、展示会場も設け、7団体のポスター等の展示を行った。参加者は主に環境調査会社の職員及び環境保全活動に携わる方が多く、総合討論では「サンゴの移植に関する活動は環境学習になりうるのか」等の議題について、活発な意見交換が行われた。

2)専門家向け講習会(1事業)

(1) サンゴワークショップ「サンゴの分類と同定2014」

写真-1 サンゴワークショップ実施時の様子
写真-1 サンゴワークショップ実施時の様子

講師
西平守孝(財団参与)、永田俊輔(普及開発課職員)
実施日
平成26年3月20日(木)~23日(日)

造礁サンゴ類の属レベルの分類と同定技術を習得することを目的に、日本に分布する79属中78属の骨格標本およそ1300点とテキスト、スライドを用いて、各属の骨格の特徴や同定する際の着目点について学習した。同定スキル確認のためにサンゴ同定テストを2回行った。

3)一般向け講演会・講習会(5事業)

(1)蝶の日講演会

写真-2 蝶の日講演会実施の様子
写真-2 蝶の日講演会実施の様子

講師
與儀 誠一(琉球大学名誉教授、このは会会員)
実施日
平成25年8月8日(木)
実施場所
本部町立中央公民館

蝶の日講演会は、8月8日の蝶の日にちなみ毎年実施されており、今回で11回目となった。講演会の主催を本部町と財団が共同で実施している。
講演に先立ち、高良本部町長による挨拶が行われ、その後、琉球大学名誉教授である與儀 誠一氏による「沖縄にいる蝶たちの巧みな護身術」と題した講演及び質疑応答を行った。また、本部幼稚園の園児による蝶に関するオペレッタが上演された。終了後には、会場ロビーにてオオゴマダラの食草であるホウライカガミの配布を行った。

(2)沖縄のザトウクジラ会議~沖縄のホエールウォッチングを考える~

講師
加藤 秀弘(東京海洋大学大学院 教授)ほか
実施日
平成25年12月9日(月)
実施場所
沖縄県立名護青少年の家

※詳細は「11)沖縄ザトウクジラ会議の開催」に記載。

(3)亜熱帯性動物に関する調査研究・技術開発研究会

講師
助成研究者
実施日
平成25年12月18日(水)
実施場所
沖縄男女共同参画センターてぃるる

※詳細は「3)調査研究・技術開発助成事業及び亜熱帯性動植物に関する調査研究技術開発研究会講演要旨」に記載。

(4)亜熱帯性植物に関する調査研究・技術開発研究会

講師
助成研究者
実施日
平成25年12月19日(木)
実施場所
沖縄男女共同参画センターてぃるる

※詳細は「3)調査研究・技術開発助成事業及び亜熱帯性動植物に関する調査研究技術開発研究会講演要旨」に記載。

(5)沖縄の花・緑コーディネーター研修(講座1~4)

講師
財団職員
実施日
7月7日(日)、10月20日(日)、12月8日(日)、3月9日(日)
実施場所
総合研究センター視聴覚室

4)沖縄の天然記念物シリーズ講演(4事業)

(1) 沖縄の天然記念物シリーズ講演④「セマルハコガメとリュウキュウヤマガメ」

講師
田中 聡(知念高等学校)
実施日
平成25年5月11日(土)
実施場所
総合研究センター 視聴覚室

国指定の天然記念物である「セマルハコガメ」と「リュウキュウヤマガメ」について、長年保護と調査・研究に携わった田中 聡氏を招聘し講演を行った。

(2) 沖縄の天然記念物シリーズ講演⑤「ノグチゲラ」

講師
安座間 安史(沖縄生物学会)
実施日
平成25年6月8日(土)
実施場所
総合研究センター 視聴覚室

国指定の天然記念物である「ノグチゲラ」について、長年保護と調査・研究に携わった安座間 安史氏を招聘し講演を行った。

(3) 沖縄の天然記念物シリーズ講演⑥「ヤンバルテナガコガネ」

講師
佐々木 健志(琉球大学資料館)
実施日
平成25年11月9日(土)
実施場所
総合研究センター 視聴覚室

国指定の天然記念物である「ヤンバルテナガコガネ」について、調査・研究に携わっている佐々木 健志氏を講師に招聘し講演を行った。

(4) 沖縄の天然記念物シリーズ講演⑦「ケナガネズミとトゲネズミ」

講師
久高 将和(国頭ツーリズム協会)
実施日
平成25年11月16日(土)
実施場所
総合研究センター 視聴覚室

国指定の天然記念物である「ケナガネズミ」と「トゲネズミ」について、長年、やんばるの自然保護活動に携わってきた久高 将和氏を講師として招聘し講演を行った。

2. 今後の課題

前述した親子対象の自然教室等と対象を明確に区分するなど、参加者のニーズに合った講座内容や開催方法等を検討し、より満足度の高い講座を提供していきたい。また、今後も当財団では補えない分野の講演会等を実施することで、より専門的な知見を得る機会や関連分野の情報提供・交換を行う場を提供する。

平成25年度 総合研究センター 普及啓発事業 開催結果



*1 普及開発課

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