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ホーム総合研究センター平成29年度 事業年報 > 3)沖縄県の里地・里山に生育する希少植物の保全生物学的研究Ⅲ

沖縄美ら島財団総合研究センター[美ら島研究センター]

亜熱帯性植物の調査研究

3)沖縄県の里地・里山に生育する希少植物の保全生物学的研究Ⅲ

赤井賢成*1

1. はじめに

2017年5月から2017年12月の間、久米島、宮古島、南大東・北大東島、渡嘉敷島、小浜島、沖縄本島の水田とその周辺及び塩湿地を年1~3回踏査し、希少植物の生育状況を中心に情報収集を行った。本報では、調査結果の概要について報告する。

2.調査結果の概要

2.調査結果の概要
写真-1 ①カワツルモ属sp.1、②ミカワタヌキモ、③カワツルモ属sp.2、④セキショウモ属sp.

1)久米島

初記録の植物として、カワツルモ科のカワツルモ属sp.1(写真-1-①)、タヌキモ科のミカワタヌキモ(写真-1-②)及びトチカガミ科のイバラモ属sp.を確認した。

2)宮古島

初記録の植物として、カワツルモ科のカワツルモ属sp.2(写真-1-③)及びトチカガミ科のイバラモ属sp.を確認した。

3)南大東島

初記録の植物として、タデ科のホソバノウナギツカミを確認した。

4)渡嘉敷島

初記録の植物として、カヤツリグサ科のカヤツリグサ属sp.を確認した。

5)小浜島

初記録の植物として、トチカガミ科のイバラモ属sp.を確認した。本属は沖縄県では初めての記録である。

6)沖縄本島

初記録の植物として、トチカガミ科のイバラモ属sp.及びセキショウモ属sp.(写真-1-④)を確認した。

3.おわりに

カワツルモ科のカワツルモ属sp.1及びsp.2ならびにトチカガミ科のイバラモ属sp.及びセキショウモ属sp.は、今後、本属の専門家による同定を依頼し種名を確定していく。また、これらが希少植物や新植物であった場合には、生息域外保全、生息域内保全を実施していくと共に、外来種であった場合には防除を検討する。種名が確定した段階で学会発表、学会誌への投稿を行い、研究成果を自然環境の保全や普及啓蒙活動に役立てていく。


*1植物研究室

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